世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット100」が14日、東京ビッグサイトで開催された。記念すべき100回目のコミケは3年ぶりの夏開催とあって、会場は大盛り上がり。気合十分で個性派ぞろいのコスプレイヤーたちに直撃した。

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　この夏のコミケで最大の話題をさらったと言っていいだろう。ツイッターを中心にバズリまくっている「ヤマダデンキ」のコスプレだ。

　インパクト大のコスプレの前には、多くの人が写真を撮ろうと行列をなしている。「あっ、ヤマダデンキの人だ」と撮られまくる、大注目の1人だ。人だかりが少し落ち着き、ようやく話を聞けた。

「実は初めてのコスプレで、初めてのコミケなんです。福岡から来ているので、やるからにはがっつり、そういう思いでコミケに参加しました」。“中の人”である20代の男性会社員は、仰天のエピソードを明かしてくれた。

　ロゴマークに宣伝文句、黄色の壁色を“忠実再現”。なぜ、大手家電店になりきったのか。「まず、身近な店舗であり、それに、BGMがネットで話題になっているんです。それで作ってみようかなと思いました。建物コスプレをやっている人が知り合いにいるので、アドバイスをもらいながら自分で作りました」。完成度は「おおむね満足いっています」とのこと。前日13日は台風の影響で一部ぬれて破損したが、修正してバージョンアップさせた。

　これだけバズっていることについて、「正直こんなに話題になるとは思いませんでした。それだけヤマダデンキが皆さんの身近にある存在なのかなと実感しました。こんなに多くの方に来てもらえるとは思いませんでした」と率直な思いを明かした。実際にヤマダデンキで働く人にも声をかけてもらったという。

　気になるのは、普段行く家電店だ。聞いてみると、「実は……、普段使っているのは、ヨドバシカメラなんです。今住んでいるところの近くにありまして（笑）」との回答が。「地元ではヤマダデンキによく行っていたんです。自分にとって懐かしい場所でもあります。この黄色は昔使われていたカラーだそうです。あと、元気なイメージが出るかなと思ったんです」と、自慢のコスプレへの思いを語った。