二宮和也、「前を向きたくない人」への思い明かす「自分のペースでいいんじゃないか」

人気グループ「嵐」の二宮和也が14日、都内映画館で行われた映画「TANG タング」公開記念舞台あいさつに登壇した。夏らしく浴衣姿で登場した二宮は「雑誌とかで着る機会があったけど、しばらく雑誌に出ていないので意外と新鮮。夏ですね」と笑顔を見せた。

映画「TANG タング」公開記念舞台あいさつに登壇した二宮和也【写真:ENCOUNT編集部】
映画「TANG タング」公開記念舞台あいさつに登壇した二宮和也【写真:ENCOUNT編集部】

久々の浴衣姿「しばらく雑誌に出ていないので…」

 人気グループ「嵐」の二宮和也が14日、都内映画館で行われた映画「TANG タング」公開記念舞台あいさつに登壇した。夏らしく浴衣姿で登場した二宮は「雑誌とかで着る機会があったけど、しばらく雑誌に出ていないので意外と新鮮。夏ですね」と笑顔を見せた。

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 同作はベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた、イギリスのハートウォーミング小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」が原作。二宮は同作が嵐の活動休止以降初の映画主演で、人生に迷っている健(二宮)が、ポンコツロボット・タングとの出会いを通して再生していく感動の物語。この日は二宮と、その妻を演じた満島ひかり、小手伸也、奈緒、京本大我(SixTONES)、三木孝浩監督の豪華メンバーが登壇した。

 公開に向け、舞台あいさつなどさまざまなイベントを通じて作品の魅力をPRしてきた二宮。MCから、過去のイベントで「誰でも失敗してもスタート地点に必ずまた戻れる映画」と話していたことが印象的だったと改めて発言の意図を問われると、二宮は「僕が言ったんですもんね?」とボケながらもその意図を真摯に説明した。

 二宮は「こういう世の中だからこそみんなが節制したり諦めるクセがついちゃうような年月がたって、思考が変わった人もだいぶ多い。映画というエンタメの世界が『みんなで前を向いて頑張ろう』とか『思い切り踏み出そう』『恋愛をしてみよう』『冒険してみよう』と全面的に押しすぎると、見る人もつらかったり苦しかったり、そこまで前を向きたくない人も前を向かせてしまう不安もあった」とエンタメを通じてポジティブ“すぎる”メッセージを発信することに対しての率直な思いを吐露。

 一方で「一歩踏み出すことの大切さよりも、失敗した人間がスタート地点に戻って、どうスタートするのも自由なんじゃないかという後味になればいいと思ったし、そういう後味になった」と作品のできに胸を張り、「ゼロから1ではなく、マイナスからゼロに戻って、そこからどうリスタートを切るかは自分で決めて。自分のペースでいいんじゃないかというメッセージを伝えられたらいい」と作品に込めた思いを語っていた。

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