【鎌倉殿の13人】草笛光子が頼朝へのビンタシーン釈明「もっとぶってもよかった(笑)」
女優・草笛光子が7日に埼玉県東松山市で行われたNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)のイベント「プレミアムトークin埼玉~比企一族スペシャル~」に参加し、比企尼を演じて頼朝(大泉洋)をビンタしたシーンの舞台裏を明かしていたことが10日、分かった。大泉はこれまでテストも含めて3度もぶたれたとこぼしていた。イベントには共演の佐藤二朗(比企能員役)、成田瑛基(比企時員役)、山谷花純(せつ役)も参加した。
埼玉県東松山市で佐藤二朗、成田瑛基、山谷花純とトークイベントに参加
女優・草笛光子が7日に埼玉県東松山市で行われたNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)のイベント「プレミアムトークin埼玉~比企一族スペシャル~」に参加し、比企尼を演じて頼朝(大泉洋)をビンタしたシーンの舞台裏を明かしていたことが10日、分かった。大泉はこれまでテストも含めて3度もぶたれたとこぼしていた。イベントには共演の佐藤二朗(比企能員役)、成田瑛基(比企時員役)、山谷花純(せつ役)も参加した。
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草笛は「あのビンタは、もっとぶってもよかったんですけどね(笑)。でもあのシーン、私が悪いみたいに世間で言われていますね。私が一人で決めてぶったみたいな話になっていて。大泉さんがそういうふうにあっちこっちで言いふらしてるんです(笑)。1回でいいのにテストも含めて3回もぶったとかね」と、大泉のこれまでの発言に納得いかない雰囲気を漂わせた。
佐藤が「大丈夫ですよ。大泉洋はあと8回ぐらいぶっても大丈夫です。大泉が悪い(笑)」と語ると、草笛は舞台裏を説明。「まだ台本ができる前に、三谷さんが私にじかに『今度は頼朝をひっぱたきますからね』とおっしゃったので、どうしてですかと聞いたんです。それで分かったんですが、あの子(頼朝)は小さいときから私(比企尼)が育てたわけですから、だからぶてるんですよね、悪いことをしたら。そういう役ですからって三谷さんからは言われてたんです。でもそのあと、どこでぶつのかな、と思いながら台本が進んでいっても、どこにもそういうシーンがないんです。それでも、あるところへ来たら頼朝に対してひっくり返るような気持ちになったシーンがあって『あっ、ここかな』と思いまして、三谷さんに『ぶつのはここですか』と聞いたんです。そうしたら『あ、そうですね、そうでした』って、書く本人が(笑)。それで『ぴしゃっとやっていいです』となったので、撮影のとき、大泉さんに『私の手は痛いのよ』って言いました。そしたらおびえちゃって、たたく瞬間に少し逃げたんですよ。逃げなきゃもうちょっといい音が出たんですけどね(笑)」と語った。
一方、佐藤は比企能員について「僕が思う比企能員というのは、坂東彌十郎さん演じるライバルの北条時政と比べると、ちょっと地元の方には怒られちゃうけど、器が小さい人なのかもしれない。でも僕も当然、感情移入してひいき目に見ているから思うんですが、能員は自分の器の小ささとか、そういうことをちゃんと自分で引き受けた上で行動しているんだと思います。これは大変なことですよね。自分の至らないところを自分で認めるというのは勇気がいることだと思うんだけど、能員はそれを飲み込んだ上で、でも時政に勝ちたいと思って、いろいろ政略結婚などをしかけていく。自分の欠点を認めているっていう、どこかチャーミングな人だと思って演じました」と紹介した。
北条と比企の対立が激化する中、14日放送の第31回で比企一族の運命がどうなるのか注目される。佐藤は比企一族について「歴史的な敗者で、あまり教科書に載っているような人たちではないです。でも僕は『歴史探偵』のMCをやっているというのもあって感じるんですけど、歴史であんまり描かれてない、フィーチャーされない暗部とか、そういう影の部分を輝かせることができるのは俳優のだいご味のひとつですよね。ただ史実の上では比企は敗者なので、能員がもっとちゃんと人の意見を聞けばよかったのかなとか、いろいろ思いはありますけどね」と語った。