KAT-TUN上田竜也VS那須川天心、“異色対決”の仕掛け人が激白「まだサプライズある」
7日午後6時から、TBSにて「現役力士VS肉体派芸能人 怪力バトルフィールド」特番が放送される。日曜のゴールデンタイムに3時間の特番で総合演出を任されたのは、“TBSの映像職人”坂田栄治氏だ。坂田氏はかつては「ズバリ言うわよ」や「マツコの知らない世界」を立ち上げ、自ら総合演出を務めた、いわばゴールデンタイムの仕掛け人。現在は「炎の体育会TV」の総合演出を務め、20日放送回ではKAT-TUN上田竜也VS那須川天心の「体育会オリジナルルール」での対決も決定している。YouTube全盛といわれる今、坂田氏が地上波で「挑戦」を続ける理由を聞いた。
総合演出務める“TBSの映像職人”坂田栄治氏を直撃
7日午後6時から、TBSにて「現役力士VS肉体派芸能人 怪力バトルフィールド」特番が放送される。日曜のゴールデンタイムに3時間の特番で総合演出を任されたのは、“TBSの映像職人”坂田栄治氏だ。坂田氏はかつては「ズバリ言うわよ」や「マツコの知らない世界」を立ち上げ、自ら総合演出を務めた、いわばゴールデンタイムの仕掛け人。現在は「炎の体育会TV」の総合演出を務め、20日放送回ではKAT-TUN上田竜也VS那須川天心の「体育会オリジナルルール」での対決も決定している。YouTube全盛といわれる今、坂田氏が地上波で「挑戦」を続ける理由を聞いた。(取材・文=“Show”大谷泰顕)
“TBSの映像職人”として、これまで数多くのゴールデンタイムの番組を手がけてきた坂田氏に、まず聞きたかったのは、20日放送の「炎の体育会TV」で企画されたKAT-TUN上田竜也VS那須川天心の話だった。
この話を振ると、坂田氏は「これ、言っていいのかな……」と口にしながら、まずはその企画の経緯を話し始めた。
「那須川天心選手とは、何かしらの企画をやりたいなっていうのがあったんですけど、『炎の体育会TV』では、誰かと誰かが対戦するっていう、『THEマッチメイク』っていう企画があるんですね。そこに天心選手に出てもらいたいっていうのが前からあって、許可がもらえるなら、上田くんがボクシングもやっていたし、過去にも似たような企画をやったことがあるので、ボクシングで対戦できたらなあと思っていましたね」
やはり天心起用は、最近の注目度を考えてのことなのか。
「天心選手は武尊戦以後、さらに人気を増すだろうし、ボクシングのデビュー戦に向かって、どんどん注目は上がっていくじゃないですか。今はまだボクサーとしてどうなっていくか分からないけど、その前に実現できたらなあと思ったら実現できた感じですね」
この企画が公になって以降、さまざまなところで上田の怪我や安全面を心配する声を見聞きする。さすがはトップアイドルだなあと、その反響ぶりは驚くばかり。これに関して坂田氏は、「上田君は今一生懸命、トレーニングをしているみたいですけど、彼は元々ボクシングジムに通って練習していますからね」と話しながら、「本物の殴り合いはしますけど、そこまでガチでやったら危ないから、その辺は考えてますよ」と坂田氏は安全面には配慮していることを明かした。
KAT-TUN上田VS天心は、なんと生放送
ともあれ、振り返ると「炎の体育会TV」では、まだ知名度がなかった頃のRENA(シュートボクシングの女王)が、格闘技を愛してやまないお笑い芸人・今田耕司が率いる男性芸能人とシュートボクシングルールで対戦(2010年、11年、14年と3度対戦)し、業界内外で話題になった結果、RENAの知名度UPに貢献した。
ちなみに坂田氏いわく、20日放送回では、「まだいろいろサプライズはあるんですよ」と隠し球の存在をほのめかしたが、それが昨晩放送された番組内で、天心とKAT‐TUNの上田竜也のボクシング対決が生放送となること、さらに、上田と共に天心に挑むメンバーとしてジャニーズWESTの重岡大毅が参戦することがサプライズ発表された。
しかも天心は攻撃を回避するために利き手とは逆の右パンチを打ち、上田と重岡は“那須川天心の顔面にクリーンヒットパンチを打てたら勝利”となる「体育会オリジナルルール」が採用されることも公開された。
なお、収録に関しては「客入れをどうするかはまだ分からないですね」とコロナ禍のご時世に、観覧番組を収録することの難しさを語っていた。
そして坂田氏がこの夏、心血を注いでいる番組がもうひとつ存在する。
それが7日に放送される特番「現役力士VS肉体派芸能人 怪力バトルフィールド」だ。
事実、記者は5月末に行われた収録現場(4つの屋内種目を実施)も取材させてもらったが、首都圏の大会場に大がかりなセットを組んでの収録に驚かされた。このご時世に、かなり大規模なセットを組んで収録は珍しいのではないかと。
「いや、やれるといえばやれますね。TBSだと『SASUKE』とか『スポーツ男子ナンバーワン決定戦』とかはやっているんですけど、他局を含め、新しい企画というか、ああいう番組が最近は生まれていないですよね。しかもあんな大きなセットを組んで新しい番組としてやるのは、珍しいといえば珍しいかもしれないですね」
最近の地上波は「元気がない」や「制作費が削られている」といった声が散見されるが、どうしてどうして。坂田氏いわく、「企画が通ってから放送まで10か月かかった」と語っていたが、少なくとも「怪力バトルフィールド」はなかなかお目にかかれない規模のものだった。その理由を坂田氏は以下のように答えた。
「YouTubeにできないことをやろうじゃないか、っていう志がありますよね。自分はテレビ制作者だから、その規模(YouTubeでできる規模)じゃないもので作らないと。テレビですからね。それでみんなをワクワクさせたいって考えた企画だし」
もちろん坂田氏にとっても、このご時世に新番組でかつ3時間の特番とは「挑戦」以外の何者でもない。
「挑戦ですよ。だけど3時間は長い! 編集が終わらない! ゴールが見えない!」
そう言って嬉しい悲鳴を上げた坂田氏だったが、例えば、先場所に優勝した関脇・逸ノ城VS魔裟斗が相対した場面には、かなり胸が躍った。現役を離れて10年以上経つとはいえ、“反逆のカリスマ”と呼ばれたあの魔裟斗が、大相撲の最新王者とフェイスオフしているのだから。しかもレフェリーは獣神サンダーライガーが務めていると思うと、もうどこの世界の話なんだと思わずにはいられない。
「ああいう異種格闘技戦も、こういうテレビ番組ならできちゃうから」(坂田氏)