後藤真希、歌手活動を本格再開したワケ ファンに対して抱いていた想い

国民的アイドルグループ「モーニング娘。」で絶対的エースとして活躍した後藤真希。グループ卒業、事務所移籍、活動休止など激動の芸能人生を経て、2021年11月に実に10年ぶりとなる有観客ライブを開催した。さらに今年9月には東名阪で有観客ライブ開催と本格的にアーティスト活動を再開している。表舞台に立つことが再び増えてきた今、後藤は何を思いながら活動を続けているのだろうか。自らの口で心境を語った。

本格的な歌手活動を再開した後藤真希【写真:荒川祐史】
本格的な歌手活動を再開した後藤真希【写真:荒川祐史】

モー娘。時代から変わらぬファンへの思い

 国民的アイドルグループ「モーニング娘。」で絶対的エースとして活躍した後藤真希。グループ卒業、事務所移籍、活動休止など激動の芸能人生を経て、2021年11月に実に10年ぶりとなる有観客ライブを開催した。さらに今年9月には東名阪で有観客ライブ開催と本格的にアーティスト活動を再開している。表舞台に立つことが再び増えてきた今、後藤は何を思いながら活動を続けているのだろうか。自らの口で心境を語った。(取材・文=中村彰洋)

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 10年ぶりとなったファン前での歌声披露。「開演前はすごい震えていました」と緊張を明かした。

「やる前は心配のほうが大きかったです。お客さんの前で『私、歌えるかな?』と不安でした。アイドル時代はライブばかりでしたが、avexに移籍してからは『a-nation』などに出てはいたものの、ライブをあまりしていませんでした。しかも、今回はほぼ歌だけで見せるライブだったので緊張しました。やっている最中に声も震えていました。だけど、昼公演の途中で『あ~こんな感じだったな』と感覚をちょっとずつ取り戻せて、夜公演で解放感を感じられました(笑)」

 久々のライブを終えた後に待っていたのは想像以上の充実感だった。「楽しかったです。やっぱり近くで顔が見られるので」と久々のファンとの対面をかみ締めた。

 今年9月には東名阪でカバーライブも開催。「他の人の曲をメインでやっていくライブで、歌い慣れていない曲たちなので『どうしよう』とまた心配事だらけです。なので1公演目はまた震えます」と不安を口にしながらも表情は笑顔だ。

 現在、YouTubeチャンネル「ゴマキのギルド」では「歌ってみた」の30曲投稿にチャレンジしている。シャ乱Qや鈴木亜美、安室奈美恵といった往年の名曲からAimer、Vaundyといった最新曲も披露している。「幅をどうやったら広げられるかなと考えたときに浮かんだ1つのチャレンジでした。もちろん自分で選んでいる曲もありますし、スタッフさんとの相談で決まっていく楽曲もあったりします」。

 昨年、そして今回は“歌で魅せるライブ”となるが、今後のダンスパフォーマンスにも意欲的だ。

「日々仕事と生活に追われてなかなか今はジムに通いづらくて……。もうちょっと体や呼吸を鍛えることができたら、なくはないですね(笑)」

ライブへの思いを語った後藤真希【写真:荒川祐史】
ライブへの思いを語った後藤真希【写真:荒川祐史】

ライブのコールを「みんなしたいでしょ?(笑)」

 11年を最後にライブなどの音楽活動からは遠ざかっていたが、本格的にアーティスト活動を再開したが、そこには理由があった。

「元々ファンのみんなとの時間が大好きでした。私のファンの方はライブを楽しみにしている人がとても多いと思うので、その気持ちに応えたかったんです。ハロプロ時代も私のライブをみんながとても楽しんでくれているという気持ちが強かったので、ここ何年もあまりライブをしてこなかったことが、自分の中でちょっとだけ引っかかっていました。今になってしまいましたが、楽しんでもらえたらいいなという気持ちです」

 ライブ後にはファンからはさまざまな反応があったが、その言葉からしっかりと手応えを感じている。

「コロナ禍というのもあり、みんなが思うように弾けられているかと言われたらそこは分からないんですけど、昔やっていたライブよりもかなり近くの距離で歌を聞いたり、空間を体験できていると思うので、また違った意味での楽しみ方はできているのかなと思っています」

 芸能人生23年。アイドル時代と比べるとパフォーマンスや魅せ方も徐々に自然体なものへと変化していった。

「昔はアイドルっぽい衣装でしたし、曲もアイドル寄りだったので、かわいらしい動きになったりしていました。トークも昔は台本があったので、ある程度それに沿ったことを話していましたね(笑)。モーニング(娘。)だったら自己紹介の前に『○○の後藤真希です』みたいになにか一言を足したりしていましたが、今はそういうのがないので、そういった意味では気持ちが楽です(笑)。好きなことをその場でしゃべっています」

 一方でアイドルで培った経験が生きている面もある。

「1年中ライブをやっていたんじゃないかなというぐらい、毎日のようにステージに立っていたので、ファンへの目線の送り方は活きていますね。一人一人をちゃんと見るようにしていたり、そういう部分は昔、自分の中で育ったものが生きていると思います」

 今後については、「コロナが落ち着いたら、ライブでファンのみんなが楽しんでいる声を聞きたいです」とファンとのさらなる交流できる日を待望した。

 アイドル時代は多数の声援やコールを浴びてきた後藤。応援してくれるファンへの愛情は人一倍強い。

「(コールを)してほしいというよりは、『みんなしたいでしょ?』って(笑)。『声出せなくてムズムズしてるでしょ?』って感じなんです。『できるようになったら思う存分してほしい!』って思っています」

□後藤真希(ごとう・まき)1985年9月23日、東京都出身。99年「モーニング娘。」3期メンバーとして加入し、2002年にグループ卒業。ソロアーティストとして活動を続ける。12年に芸能活動を休止していたが、14年から再始動。21年11月には10年ぶり有観客ライブを開催。22年9月には東名阪にて初のカバー曲中心のライブを開催する。

○後藤真希 LIVE TOUR 2022 『歌ってみた〜Songs of You and Me!〜』
<大阪公演>
会場YES-Theater
日時2022年9月10日(土)
昼公演 開場15:00 開演15:30
夜公演 開場18:00 開演18:30
<愛知公演>
会場NAGOYA ReNY limited
日時2022年9月17日(土)
昼公演 開場15:00 開演15:30
夜公演 開場18:00 開演18:30
<東京公演>
会場恵比寿ガーデンホール
日時2022年9月23日(金・祝)
開場15:00 開演16:00

○後藤真希 バースデースペシャルイベント(仮)
<東京会場>
会場恵比寿ガーデンホール
日時2022年9月23日(金・祝)
開場19:00 開演19:30
ゲスト:藤本美貴
チケット詳細:https://avex-management.jp/artists/talent/GOMAK

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