劇団EXILEのメンバーで俳優の町田啓太が主演を務めるフジテレビ系水曜ドラマ「テッパチ！」（午後10時）の第5話が3日に放送された。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　同作は、陸上自衛隊を舞台に青年たちの成長と熱き思いを描いた物語。町田演じるその日暮らしの主人公・国生宙（こくしょう・ひろし）は、ひょんなことから陸上自衛隊の候補生となり、大切な仲間と出会い成長していく。正規ではない軽いヘルメット・通称「うそっパチ」から、自衛官の身を守る正規の鉄帽「テッパチ」をかぶるにふさわしい「一人前の自衛官」を目指す。

　宙たち第一班を含む候補生と、WAC（Women’s Army Corps）と呼ばれる陸上自衛隊の女性自衛官候補生との特別合同訓練が始まった。小説家を目指していた小倉靖男（池田永吉）は、合同訓練で出会った成績トップの石崎奈央（坂東希）に一目ぼれ。第一班のメンバーの協力のもとアプローチするものの、相手にされない。

　そんな中、小倉は奈央の妊娠を知ってしまう。子どもの父親は元恋人で、奈央は自衛官になるために別れを選んでいた。新しい命を「めでたいこと」と伝える小倉に、奈央は「なんで女だけが子どもを産むとか、仕事どうするとか、選んだり悩んだりしなきゃいけないの」と葛藤を口にする。

　さらに小説家志望から候補生に転向した小倉に、「小説家を諦めるしかなくて、仕方なく自衛隊に入った人に言われたくない」と怒りをぶつける。話を聞いていた教官の桜間冬美2尉（白石麻衣）は、自衛隊には妊娠出産時の女性サポートがあること、訓練も続けられることを奈央に伝えた。

　ある日、体調不良で倒れかけた奈央を助けた冬美が階段から落ちそうになってしまい、冬美を助けた宙が階段から落ちて気を失ってしまう。責任を感じて謝る奈央。宙は、奈央や冬美を助けたことで「本物の自衛官」みたいに誰かを助けたことを誇らしく思ったといい、「お腹の子と2人分の命、この俺が守ったってことになんだよな」と笑顔を向けた。さらに小倉について、「あいつはもう、仕方なく自衛官目指してる奴じゃないから」と伝えた。

　奈央は第一班のもとを訪れ、自衛隊を辞めることを報告した。まだ自分が半人前であることから、今の状態では自分自身も守れておらず、「誰かの命」も守れないと悟ったという。そして「この子を守れるのは私だけ。精一杯やりたい、お母さんになること」と、母になる決断を伝えた。また小倉に向かい、「新しい夢に向かっている人にも失礼だった。ごめんなさい」と頭を下げた。奈央が自衛隊を離れる日、小倉は「未来のお母さ～ん！　がんばれ～」とエールを送ったのだった。

　SNS上では、自衛隊を辞める決断をした奈央に「奈央ちゃんも真っ直ぐなんだわ、きっと」「彼女は自衛官になる努力をしてきたけど、彼氏と別れるぐらいひとつのことしかできない不器用な人だったから、そう選択をしたのかな」といった声が。また失恋した小倉には、「小倉くんの恋終わった」「小倉さん良い人」「小倉さんがんばった」「確かに小倉は無神経だったけど 彼なりに相手を気遣ってた」といったコメントが寄せられている。