【RIZIN】大金星の武田光司が観客へ吠えたワケ 下馬評覆すジャーマン「お前ら見とけよって」

第12試合は、武田光司(BRAVE)が元UFCファイターのジョニー・ケース(アメリカ)に3対0の判定勝ちを収めた。試合後、勝敗の分け目となった2Rについて言及した。

“ジャーマン”で勝利を手繰り寄せた武田光司(下)【写真:山口比佐夫】
“ジャーマン”で勝利を手繰り寄せた武田光司(下)【写真:山口比佐夫】

「勝ったっていう実感がない」

格闘技イベント「湘南美容クリニックpresentsRIZIN.37」(31日、さいたまスーパーアリーナ)第12試合、RIZIN MMAルール、5分×3R、72キロ

 第12試合は、武田光司(BRAVE)が元UFCファイターのジョニー・ケース(米国)に3対0の判定勝ちを収めた。試合後、勝敗の分け目となった2Rについて言及した。

 下馬評では完全に不利。そんな悔しさをバネに気持ちで流れを変えた。2R終盤には右フックで終わるコンビネーションを当て、ペースをつかむ。組み付くとジャーマンスープレックス。なんとか立ち上がったケースの顔面にキックも当てた。

 試合後に感想を求められると「勝ったっていう実感がないのは心境ですね」としぼり出す。展開については「1R目でもらってしまった膝がクリーンヒットで息ができないくらいでした。勇気を持てなかった。それでも2R目の組み付く展開になってから乗ってきた」と振り返った。

 ターニングポイントだった2Rの直後、武田は観客席に向かって咆哮(ほうこう)していた。その当時について「出し切るぞ、俺、お前ら見とけよって。ファンを煽った(あおった)というか。だから僕一人の勝ちではないなって。ファンのみんなが歓声していたのも僕も聞こえていました。みんなのおかげで、僕自身もテンションを上げられたのかなと思います」と改めてうなずいた。

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