日本のテスラ車オーナー、イーロン・マスク氏をどう思う? オフ会で聞くと…要望も続々
世界の自動車市場で存在感を示している米電気自動車(EV)大手「テスラ」。同社の最高経営責任者(CEO)を担うイーロン・マスク氏は、時代の先端を行く経営手法や大胆な言動で、常に耳目を集める人物だ。大富豪としても知られるマスク氏について、日本のテスラ車オーナーは実際にどう思っているのか。聞いてみた。
スペースXで宇宙進出、ツイッター社の買収問題が大騒動に
世界の自動車市場で存在感を示している米電気自動車(EV)大手「テスラ」。同社の最高経営責任者(CEO)を担うイーロン・マスク氏は、時代の先端を行く経営手法や大胆な言動で、常に耳目を集める人物だ。大富豪としても知られるマスク氏について、日本のテスラ車オーナーは実際にどう思っているのか。聞いてみた。
テスラ車の最新技術にうなずくオーナーは多く、モデル3オーナーの石井啓介さんは「例えば、テスラには鍵がなく、オーナーが近づくと開いて、離れると閉まる。加速性能や(自動運転支援システムの)『オートパイロット』機能も素晴らしいです。マスク氏は破壊的イノベーションを実践している人で、常識をぶっ飛ばしている人です」と評価する。
マスク氏が率いる米宇宙開発企業「スペースX」についても話題が挙がった。再使用可能なロケットを引き合いに、モデルXオーナーのHAMMERさんは「想像だにしないことをやり遂げる。アンチもいるけど、イノベーションで世界が変わることを実現している。同じ時代に生まれてよかったです」と語る。
一方で、今年4月からツイッター社の買収を巡って世界を巻き込んで大きな騒動になっている。30代の男性オーナーは「不可能と言われたことを成し遂げてきた。経営者として尊敬の度合いは強いです。(ツイッター買収騒動については)冷やかしではなく、目的・理屈があってやっているはずです。不安はないです」と、胸中を教えてくれた。
それでは、進化を続けるテスラ車の今後のラインアップについてリクエストはあるのか。20代オーナーからは「なかなか振り回すから……、でもそれがいいんでしょうね。要望? オートパイロットの完全バージョンを日本に入れていただきたい。米国仕様のバージョンを」との声が聞かれた。
30代の男性オーナーは「モデル3の大きさだと、日本のマンションの立体駐車場ではギリギリなので、日本向けにフィットしたサイズを希望します」、HAMMERさんからは「例えば(トヨタの)アルファードやヴェルファイアぐらいの家族向けのワゴン車のサイズにも広げてほしいです」との具体的な要望が。また、石井さんは高齢化社会の現状を踏まえ、「自動運転の時代がやってくる中で、小さなコミューターができればいいなと思っています。例えば、スーパーに行くことのできない買い物難民のお年寄りや、病院へのアクセスに課題を抱える方に向けた、社会のためのEV車を作ってもらえたら」と話した。