池谷幸雄氏、東京五輪は「通常通りやるべき」 延期は年内まで許容
22日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」は新型コロナウイルスの感染拡大で通常開催に暗雲が垂れ込める東京五輪について特集した。
「アスリートは絶対に休みがないんで」
22日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」は新型コロナウイルスの感染拡大で通常開催に暗雲が垂れ込める東京五輪について特集した。
7月24日開幕の東京五輪は予定通りに開催したい国際オリンピック委員会(IOC)や日本オリンピック委員会(JOC)の意向に対し、世界から異論が噴出している。
米国や英国、フランス、スペインなど各国の競技団体や一部のメダリストから「選手の生命軽視」「準備困難」などを理由に大会を延期するよう求める声が上がっている。身内のJOCからも山口香理事が「アスリートファーストではない」と指摘し、延期を主張した。
医師でタレントの西川史子は日本で新型コロナウイルスの治療にあたる医療の現状を紹介し「確実に感染が拡大するような環境をこの夏に作ってしまうのはちょっと危険。命救えなくなっちゃう」と話した。
一方、バルセロナ五輪体操銀メダリストの池谷幸雄氏は「選手の立場から言わせてもらうと、通常通りやるべきだと思う。選手は2020年のために生まれた時からいつ五輪があるか決まっている。10年、15年スパンで考えて、計画して作ってくる。その年が狂ってしまうと厳しい」との見方を示した。
欧米では外出禁止令が出ている。練習どころではない状況だが、池谷氏は「国ごとに違いますけど、そこに合わせている選手はなんとかして練習しているはず。アスリートは絶対に休みがないんで。何が起ころうが」とトップ選手の備えを強調した。
1年延期についても「年内だったらそんなに変わらないと思う。これが1年になると、(若手の台頭などで)絶対選手は変わります。そうすると、いろんな問題が起きてくる」と、慎重な姿勢をみせた。