井之脇海、「ちむどんどん」で共演する黒島結菜から感じた凄さ「対面するとパワーを貰う」
女優の黒島結菜が主人公・比嘉暢子を演じ、沖縄料理をテーマに様々な人との交流を描く連続テレビ小説「ちむどんどん」(毎週月~土曜、午前8時)。沖縄の本土復帰50年の節目に制作されたドラマで、一流シェフを目指して上京した暢子がさまざまな試練に立ち向かっている。
井之脇海が、作品の魅力と自身が演じる矢作知洋について語った
女優の黒島結菜が主人公・比嘉暢子を演じ、沖縄料理をテーマに様々な人との交流を描く連続テレビ小説「ちむどんどん」(毎週月~土曜、午前8時)。沖縄の本土復帰50年の節目に制作されたドラマで、一流シェフを目指して上京した暢子がさまざまな試練に立ち向かっている。
そんな暢子が修業先に選んだのが、銀座のイタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」。女性ながらにオーナーとして店を切り盛りするのが、女優の原田美枝子が演じる大城房子。その「アッラ・フォンターナ」で、暢子の先輩として登場する矢作知洋を演じているのが、俳優の井之脇海だ。矢作は一癖も二癖もあるキャラながら、暢子にとっては厳しくも良き先輩として活躍。しかし、突然「アッラ・フォンターナ」を退職し、物語から姿を消すことになった。そして、再び暢子の前に姿を表した矢作は物語の重要な役目を負うことになっていく。
今回、矢作を演じている井之脇にインタビューを行い、作品の魅力や今後の展開を聞いた。
過去に「ごちそうさん」、「ひよっこ」に出演し、「ちむどんどん」は朝ドラ3作目となる井之脇は、「出演するたびに反響をいただけるドラマだなと思います。離れて暮らしている祖母も、『ちむどんどん』を見るのが楽しみだと話していて、いろいろな人を喜ばせている作品だなと改めて思いました」と話した。
さらに、「家族が矢作の評判をネットで見つけてくれることが多く、話題になっているよと言われ注目されているんだと気付かされました。僕自身が矢作を演じてどんどん役が好きになっているので、ただの嫌なやつではないことをわかってもらえているのかなと思っています」と笑いながら明かした。
自身が演じている矢作については、「思考回路がねじれている人だなと思っています。素直でいたいのに嫌味を言ったり、そこが面白いところでもあるのですが……。ただ、矢作は料理に関しては素直で、後輩の暢子が作ったメニューを『うまい』と言えるんです。そういった気難しい部分と、料理に対しては真摯(しんし)な部分をうまく表現できるように演じてきました」と明かし、「矢作はフォンターナの人たちを裏切って、自分の店を持って失敗して挫折します。その後、そういった時間の経過をいろいろと想像しながら矢作の人物像を作っています。その間に、暢子が成長したり結婚したりするわけですが、矢作ともリンクさせながらお芝居をしていけるように心がけています」と説明した。
そんな暢子と矢作は、ドラマの後半で沖縄料理店の『ちむどんどん』を一緒に運営していくことになる。2人の関係については、「矢作はフォンターナで必死に料理を勉強したのですが、未経験の暢子が急に入ってきてセンスと感覚だけでおいしい料理を作っていく。そんな暢子にどこか憧れがあるんじゃないかなと思います。自分にはない料理の才能に憧れながら、一緒に『ちむどんどん』を作り上げていく中ではバディ関係になる。暢子の才能を学んで、自分がこれまで培ってきたものも教える。非常に良い関係になっていけると思っています」と話した。
そんな暢子を演じている黒島については、「これだけの出演量とセリフ量は、傍から見て本当に大変だなと思います。実際に対面するとパワーを貰うことが多く、本当に素晴らしい女優さんだなと思います」と明かした。
最後に、再登場して活躍が期待される矢作について、「フォンターナの時とは違う、愛のある厳しい指導を暢子にしていくことになります。それは、矢作の成長でもありますし、料理や沖縄のことをどんどん好きになっていく姿が描かれます。物語もクライマックスに向けて、暢子もどんどん成長していきますので最後まで楽しんでもらえたらうれしいです」と話し、インタビューを締めくくった。