中条きよし氏、76歳の初当選「まさかこの歳になって政治家に」 任期を終えると82歳に
日本維新の会から参議院選の全国比例に立候補し、初当選した俳優で歌手の中条きよし氏が11日、都内の事務所で当選報告会を行い、喜びを語った。
なかなか当確出ずも「久しぶりの楽しい朝の5時半」
日本維新の会から参議院選の全国比例に立候補し、初当選した俳優で歌手の中条きよし氏が11日、都内の事務所で当選報告会を行い、喜びを語った。
投票日の10日は、深夜になっても当選が発表されなかったため、この日に仕切り直し。到着するや拍手で迎えられ、完成したばかりの“議員名刺”を支援者に配って談笑した。
4万7420票を獲得し、維新の比例では第4位で当選となった。マイクを握った中条氏は「今日はラフにしゃべりたい」と笑顔を見せると、「とにかく一番にお礼を言いたいのはボランティア」と感謝した。
初めての選挙戦では「人の絆、つながり」を感じる18日間となった。日ごろ歩くスピードが速く、体力には自信があったものの、さすがに疲労が蓄積したといい、「自分は元気だと思っていましたけど、終盤に1日休みがあったんですよ。そのとき、本当に寝て起きたら、腰から首、頭、足、激痛が走るくらい座れないんですよ。いや、歳だなと。久しぶりに歳を感じました」と振り返った。
「必殺仕事人シリーズ」で名をはせ、知名度を生かした選挙戦を進めた。序盤の予想でも、当選圏内と言われていたが、なかなか「当確」が出ず。それでも、明け方に当選の連絡が入り、「寝られませんでしたよ。朝の5時半過ぎましたけど、久しぶりの楽しい朝の5時半でしたね。女房と2人で、ああ、出たなと。だいぶたってから、よかったな、おいって感じで」と、自然体で祝った。
花束贈呈では、「ディナーショーでしたらできれば花束より札束をって言うんでしょうけど」とのりのり。「普通だったらここで1曲ぐらいね。一応、新曲の予定があるんですよ」と、口元を緩ませた。
任期を終える6年後は82歳になる。健康で幸せな高齢者の姿を見せることが、若者の負担を減らすことにつながると主張するが、「まさかこの歳になって政治家になろうとは女房は全く思っていなかっただろうし、ボク自身も思っていなかったですが、(妻が)一番驚いたと思います」と、本音をポロリ。それでも、人生100年時代、76歳の新人議員としての役割を自認し、「ちょっと遅咲きですが、第2の人生だと思っている」と気合を入れた。