55歳・東山紀之「年齢のことを考えたことがない」 主演ドラマで貫禄の豪快アクション

日本初の新感覚スパイアクションAmazon Original ドラマ「GAME OF SPY」(全10話)がAmazon Prime Videoで独占配信されている。主演の東山紀之(55)は極秘スパイ機関「GOS=Global Operation Service」を率いるスパイ・羽柴を演じ、激しいアクションシーンを披露している。軍隊格闘と日本古来の忍者道具を融合させた全く新しいスパイアクションに対し、東山がどうアプローチしたのか。見どころを聞いた。

東山が主演を務めるAmazon Original ドラマ「GAME OF SPY」。Amazon Prime Videoで独占配信中だ。
東山が主演を務めるAmazon Original ドラマ「GAME OF SPY」。Amazon Prime Videoで独占配信中だ。

制作側の「作品の中でぼろぼろに」という要望を受け体当たりのアクションに挑戦

 日本初の新感覚スパイアクションAmazon Original ドラマ「GAME OF SPY」(全10話)がAmazon Prime Videoで独占配信されている。主演の東山紀之(55)は極秘スパイ機関「GOS=Global Operation Service」を率いるスパイ・羽柴を演じ、激しいアクションシーンを披露している。軍隊格闘と日本古来の忍者道具を融合させた全く新しいスパイアクションに対し、東山がどうアプローチしたのか。見どころを聞いた。(取材・文=安藤かなみ)

――今回、東山さんが演じた羽柴は、日本を守る敏腕スパイである反面“泥臭さ”が落とし込まれています。役作りで意識したことはありますか。

「監督の及川(拓郎)さんは実際の僕のことを知ってくれていると思うので、わりと素に近い役なんじゃないですかね。気楽というわけではないですが、すんなりと撮影に入り込めました」

――「50代でも激しいアクションを」という強い思いがあったと伺いました。

「あまり年齢のことを考えたことがないんですよ。“老いること”と“年を重ねる”ということは違うんじゃないかと思っているので、その現場でベストを出すのが僕のポリシー。19歳でデビューしてから、あまり変わらない感じもしますし、この勢いのままいっちゃってもいいのかなと思っています。アクションに関しては、今、地上波にある制限をとっぱらって表現できたら楽しいなと思っていたので、今回は身も心も自由に取り組めました」

――「スパイでありながら泥臭く、どこか抜けている」という役柄は新鮮だったのではないでしょうか。

「及川監督とプロデューサーの和佐野(健一)さんから『作品の中でぼろぼろにしたい』『血だらけの不屈の精神を表現したい』と聞いていました。僕も(世間の)イメージ的なものではなく、違うものをやりたかった。そこが合致しましたね。やっていて楽しかったですし、アクション部さんが生み出す現場でのエネルギーと相まって、非常にいい化学反応が起きたと思います」

――スパイと忍者が融合した世界観も作品の特徴の1つです。

「世界中にスパイの作品はありますが、今回は日本独自のもの。忍術というのは情報収集の最たるものですし、この表現方法は新しいのかなと思います。昔からの日本文化はよくできているなと思います。それを生かさない手はないですよね。そこは日本独自で、世界の人からおもしろいと思ってもらえる点なんじゃないかな」

――今作はAmazon Prime Videoを通じ、世界中に作品が配信されます。

「インターネットは世界を1つにするツールだと思うので、それを活用してソフトを作るのはとても大事なこと。そこに参加させていただくのは意義があると思います。配信はどこでも見ることができますし、エンターテインメントを広げていくのは大事なことですよね。

 特にスパイものだと、いろいろなところに行けて、いろんな言語が出てきて世界観も広がってくる。非常にいいテーマではないでしょうか。小澤(征悦)さんや、ローレン(サイ)であるとかが、言語的にも広がりを見せてくれています。英語やタガログ語も出てきますし、世界的な結びつきのあるグローバルなドラマになっています」

「後輩の活動に刺激を受けています」事務所の“縁”を大切に

――今回演じた“陰ながら日本の安寧を守る”スパイのように、東山さんが陰ながら見守っているものはありますか。

「やはり後輩の活動には僕も非常に刺激を受けていますし、なるべく見るようにしています。こちらから言うことはありませんが、向こうが聞きたいことがあったときには答えられるようにしたいと思います。

 今度、ドラマ『刑事7人』(テレビ朝日系)に小瀧(望・ジャニーズWEST)が出ますが、そうやって縁ができてくるんですよね。小瀧とつながっている誰かと一緒にご飯にいこうという話にもなったりします。ほかにも、健人(中島・Sexy Zone)と仲の良い、重岡(大毅・ジャニーズWEST)が家に遊びに来てくれたり……。若い子たちと一緒になることはなかなかないですが、同じ事務所ということで縁もある。見ていてあげたいなと思っています」

――撮影中の印象的だったエピソードを教えてください。

「第2話ではアクションをワンカットで撮ったのですが、なかなか緊張感がありましたね。僕らがワイヤーをつけるのかなと思ったら、カメラさんがワイヤーをつけて上に行ったり下に行ったりしていて、非常におもしろいアクションシーンで、リアリティーが出たと思います」

――最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

「僕は照れくさくて、自分が出ている作品を褒めることはあまりしないんですけども、今回ばかりは確かにおもしろかった。CGも含めて、独特で今までにない世界観が生まれたと思います。皆さんにも同じように感じてもらえたらうれしいです」

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