東山紀之、「方向音痴」で「デジタルに弱い」素顔 アスリート並のルーティンも明かす
Amazon Prime Videoで独占配信中の新感覚スパイアクションAmazon Original ドラマ「GAME OF SPY」(全10話)で、主人公のスパイ・羽柴を演じている東山紀之(55)。インタビューの後編では、ジャニーズ事務所所属タレントの最年長でありながら第一線で走り続ける東山の意外な素顔や、年齢感、さらに長くナレーションを担当するドキュメンタリー番組から得た刺激などを語ってもらった。
Amazon Original ドラマ「GAME OF SPY」で主演を務める東山紀之にインタビュー(後編)
Amazon Prime Videoで独占配信中の新感覚スパイアクションAmazon Original ドラマ「GAME OF SPY」(全10話)で、主人公のスパイ・羽柴を演じている東山紀之(55)。インタビューの後編では、ジャニーズ事務所所属タレントの最年長でありながら第一線で走り続ける東山の意外な素顔や、年齢感、さらに長くナレーションを担当するドキュメンタリー番組から得た刺激などを語ってもらった。(取材・文=安藤かなみ)
自然体だからこそトップを走れる 「自分の力が及ばないことを考えない」
――“完璧だ”というイメージを抱かれることが多い東山さんにとって、今回の「少し抜けている」という役柄はまた新たな一面を見せてくれるものになりそうですね。
「イメージだけは僕自身で変えることができないので、僕はなるべくそれに近づけることができるように頑張ります。
でも、苦手なことばかりですよ。方向音痴ですし、デジタルものには結構、弱いです。遊園地に行くときも車で向かって、高速道路の出口を間違えたり、ジェットコースターに行きたかったのに、観覧車に行っちゃたり。家族に言われて、初めて『ああ、そっちか』と気づくくらい(笑)。位置がよくわかっていないので、引っ張られて行って……。もう任せていますね」
――「年齢を気にしない」と話している東山さん。日々、ルーティンを変わらずに続けることができる秘訣を教えてください。
「それが僕の仕事だからです。スポーツ選手が試合に出て、準備するのと同じですね。ストレッチを中心に、食べ物にも気をつけないといけないですし、アスリートとほぼ同じ考え方だと思います。
食事では、お米は必ず食べます。すぐにエネルギーになる糖質を必ず摂る。アレルギーもちゃんと調べて、あるものは一切摂らないですし、精製された砂糖を摂らずにハチミツに変えたり……。家族に『長生きしろ』と言われたので、長生きするために頑張ります。
今、『バース・デイ』(TBS系)という番組でナレーションをさせてもらっています。その前の『ZONE』という番組から28年くらい続けているのですが、そこでアスリートの人たちについて伝えながら、同時に僕も学ぶわけです。長くプレーするために必要なこと、ケガしたときにどう対処するのか、心が折れないためになにをするのか……。『こういうやり方もあるのか』と学んでいます。番組の影響は大きいですね。
番組を続ける中で、ビックリマークの連続のような、面白いと感じることが多かったです。王(貞治)さんや、白鵬関、大谷(翔平)選手であったり、超一流のアスリートの方たちと対談させていただいて、実際にお話を伺うと『なるほど』と思うことが多いんです。それがあらゆるものにつながってきています」
――現在55歳の東山さん。年齢を重ねることへの恐怖を抱いたことはあるのでしょうか。
「僕は自分の力が及ばないことを考えないんです。抗わない方が幸せだと思っていますし、人の評価や人気、視聴率は自分ではどうにもできない。どうにもできないことを考えている暇があったら、ストレッチでもした方が有意義かな。
自分の精神を磨くために何をするかです。本を読んだり、知性を磨く方向に走るのもいいですね。その中に答えがあったり、そのうち『まあ、いいや』となるかもしれませんよ(笑)」