内田理央、7歳年下マネジャーが明かす素顔 楽屋で見せる「ピュアな少女」の姿
女優でモデルの内田理央(30)は、持ち前の高いプロ意識で仕事に取り組みながら、アニメや漫画好きの“オタク女子”としてSNSで発信、独自の存在感で人気を集めている。日頃から接しているスタッフの目にはどう映っているのか。いい意味でギャップのある「ミニ理央」の姿を見せるという。内田が妹のようにかわいがっている、7歳離れた女性マネジャー(23)に、その“素顔”を聞いた。
妹のようにかわいがっているマネジャーに取材 アニメ漫画好き“オタク女子”としても人気
女優でモデルの内田理央(30)は、持ち前の高いプロ意識で仕事に取り組みながら、アニメや漫画好きの“オタク女子”としてSNSで発信、独自の存在感で人気を集めている。日頃から接しているスタッフの目にはどう映っているのか。いい意味でギャップのある「ミニ理央」の姿を見せるという。内田が妹のようにかわいがっている、7歳離れた女性マネジャー(23)に、その“素顔”を聞いた。(取材・文=吉原知也)
<女性マネジャーは専門学校を卒業後にレプロエンタテインメントに入社。内田の現場担当にヘルプで入るなどし、正式の担当マネジャーに就いてからは約1年半となる。内田のSNSやYouTubeにたびたび登場し、内田のファンからも“藤川ちゃん”と親しまれている>
――最初に内田さんに会った時の印象は。内田さんのことをどんな風に思っていますか。
「新人時代の私に、『こういう現場ではこうするんだよ』と教えてくださり、最初は先生みたいな印象でした。担当になってからも、理央さんからいろいろなことを教わっています。現場への差し入れは、ほとんどが理央さん本人のアイデアです。細かな配慮まで考えていて。私自身、日々勉強させてもらい、マネジャーとして成長させてもらっています。それに、正式に担当になる時は『これから一緒に頑張っていこうね』と優しく声をかけてもらいました。マネジャーとして恩返しできるように頑張りたいです」
――ドラマや映画では多彩な役柄をこなし、モデル撮影、バラエティー番組など幅広いです。仕事への姿勢をどう見ていますか。
「明るいお姉さんというイメージがあると思いますが、仕事に対しての真面目さは誰よりもあります。器用なタイプで、いろいろなジャンルのお仕事をさせていただいているのですが、そのジャンルごとに自分に求められていることは何かを考えて、仕事に取り組んでいる印象があります。それに、ものすごく気遣い屋さんなんです」
――内田さんが気遣いの人だということを、間近で接する中で知ったそうですね。
「ドラマに主演する時は『私が現場全体を盛り上げないといけない』と細かいところまで気を配っています。共演者としての出演の時でも『主演というものは寝れないぐらい大変だから』と、主役の方を立てつつも支えていくといった姿勢で撮影に臨んでいます。仕事へのストイックさ、スタッフさんを含めた周囲への気遣いはすごいなと思っています」
――昨年末に放送された荒木飛呂彦氏の漫画「岸辺露伴は動かない」を実写化したドラマ「岸辺露伴は動かない」(NHK)で、特にプロ意識を感じたエピソードがあるそうですね。
「このドラマでは普段のイメージと違って、大人っぽさやかっこよさが出ていたと思います。露伴先生に抱きかかえられるシーンがあったのですが、実は理央さんは岸辺露伴が大好きで『結婚したいキャラクターランキング2位』なんです(笑)。ちなみに1位は『<物語>シリーズ』の阿良々木暦らしいです。ドラマは露伴先生の衣装や世界観を再現して作られていて、抱きかかえられるシーンの撮影後、理央さんは『胸が高鳴った』と言っていました(笑)。そんなアニメ・漫画好きの内心を私たちには明かしていながら、オンエアを見ると、それをまったく感じさせない落ち着いた演技になっていたんです。
それに、理央さんはアニメや漫画、サブカルを愛しているからこそリスペクトが強く、原作のある作品に出る時は楽屋で『私にこの役できるかな』と言っていることが多いです。大好きだからこそ、できないかもという不安を覚えるそうです。そこに、理央さんのオタク魂を感じます。でも、いざ撮影に入ると、その作品の中の人間になりきることができる。オタクの部分を表に出さずに演じられる。スタッフ一同が、そこにすごさを感じています」
ポップに暗くならずに「無理なんだけど、どうしよう~!」
――そんな少し不安がっている時でも、周囲を変な空気にはしないとお聞きしました。
「体力面でしんどい現場だったりすると、どうしても理央さん自身もネガティブになることもありますが、そういう時でも、ポップにネガティブになると言いますか、『無理なんだけど、どうしよう~!』みたいに、暗くならずに気持ちを変換して伝えてくれます。
わーどうしようと騒いでいるのに、楽屋を一歩出ると、カメラの前では一瞬で切り替わってプロの顔になるんです。バラエティー番組は本人としては苦手な部類に入るのですが、楽屋では『なんて言えばいいんだろう』と不安がっていますが、本番では自分の役回りをしっかりこなして、言うべきことをしっかり言って、笑いも取る。よくマネジャー陣で、『心の中にミニ理央がいて、外側の世界の内田理央と2人が共存しているんじゃないか』なんて話し合っています(笑)」
――「ミニ理央」は面白いキーワードです。意外な姿ですね。
「『やれないやれない、どうしよう』と駄々っ子みたいになっちゃうんです。私にとって理央さんは普段はお姉ちゃんなのですが、ピュアな少女と話しているような感覚になります。さっきまでマネジャーたちが『きょうは頑張ろう』と励ましているのに、撮影が始まったら一気に変わって堂々と仕事をこなします。それがまた楽屋に戻った瞬間に『わー、これで大丈夫だったかな』と始まってしまうんです(笑)」
――そんな内田さんの「ここを直してほしい」というクセはあるのでしょうか。
「よく忘れ物をするんです。一度、ドラマの小道具をそのまま付けて帰ることが何日か続いてしまうことがありました。私が移動の車を運転しているのですが、乗る前に『きょうは時計を付けてないですよね』『イヤリングは外しましたよね』と確認していた時期がありました(笑)。あとは、現場に行く時に『お財布を忘れてきちゃった』と家から出てきて、仕事が終わって、帰りの車から降りたら車の中に携帯を忘れて(笑)。そこはもう理央さんの個性だと思って、マネジャーの私が気を付けるところという認識でいます。でも、実は私も忘れ物が多く、逆に理央さんから確認されることも多いです。『お互いに忘れ物が多いから一緒に気を付けていこうね』と、日頃から2人で一緒にチェックしています。そこは子どもの姉妹みたいな感じです(笑)」
――マネジャーとして、これから内田さんをどうサポートしていこうと考えていますか。
「どんなに疲れていても周囲への気遣いを忘れない人です。でも、そこが本人のストレスや過度な負担にならないよう、こちらが先回りして理央さんが気にするところを摘み取って、少しでも仕事がやりやすいようにできればと思っています。それに、外に出る時は絶対に気遣いをしてしまうので、車の中では平穏な心を保てるよう、私自身が日々心がけています。
それに、理央さんは気遣いの人間性だけでなく、いい意味で変わっている部分をもっと世間の皆さんに知ってほしいと考えています。パーソナルな魅力がすごくある人なので、愛くるしいミニ理央の部分を含めて、もっと伝えていきたいです。そういった理由で、私は理央さんのYouTubeチャンネルの宅飲みやおしゃれプロデュース企画に出ているのですが、理央さんの良さを引き出す一助になればと思って取り組んでいます」
□内田理央(うちだ・りお)1991年生まれ、東京都出身。雑誌「MORE」レギュラーモデル。2018年放送のドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)に出演し、同作で第22回日刊スポーツ・ドラマグランプリ助演女優賞を受賞。ドラマ「向かいのバズる家族」(日本テレビ系)やドラマ「来世ではちゃんとします」シリーズ(テレビ東京系)で主演を務める。21年6月に映画「リカ 自称28歳の純愛モンスター」、7月に舞台「物語なき、この世界。」、8月に主演ドラマ「来世ではちゃんとします2」(テレビ東京系)、10月に「言霊荘」(テレビ朝日系)、12月に「岸部露伴は動かない」(NHK)へ出演。22年7月には、ドラマ「ロマンス暴風域」(MBS)、10月には映画「耳をすませば」に出演予定。その他、20年にはYouTube「だーりおCHANNEL」を開設し、多岐にわたって活躍中。