今年も“赤ひげ先生”船越英一郎から金言 鈴木康介「明らかにレベルアップしている」

若手俳優の鈴木康介(24)が、4月期のTBS系火曜ドラマ「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」(午後10時)に続き、7月期のABCテレビドラマL「彼女、お借りします」にレギュラー出演する。なにわ男子・大西流星演じる主人公の親友役を演じる鈴木は「カバンに2冊の台本があるのがうれしかった」と話す。

ドラマ出演が続く鈴木康介、「もっと知らない自分を知りたい」と意欲【写真:ENCOUNT編集部】
ドラマ出演が続く鈴木康介、「もっと知らない自分を知りたい」と意欲【写真:ENCOUNT編集部】

鈴木康介インタビュー、7月期ドラマ「彼女、お借りします」にレギュラー出演

 若手俳優の鈴木康介(24)が、4月期のTBS系火曜ドラマ「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」(午後10時)に続き、7月期のABCテレビドラマL「彼女、お借りします」にレギュラー出演する。なにわ男子・大西流星演じる主人公の親友役を演じる鈴木は「カバンに2冊の台本があるのがうれしかった」と話す。(取材・文=平辻哲也)

「彼女、お借りします」は累計1000万部を超える人気コミックが原作。バカでクズで非モテ人生まっしぐらの大学生・木ノ下和也(大西流星)が初めてできたカノジョにフラれた傷を癒すため、半ばヤケクソでレンタル彼女(桜田ひより)を発注するというラブコメ。鈴木は、主人公の親友・栗林駿役を演じる。

「金子隼也君との3人グループなんですけど、栗林は場の盛り上げ隊長という感じでしょうか。地味なグループでワイワイという感じは僕と似ているかな。学生時代は一番目立っている1軍ではなく、3軍に属している方でしたね」と明かす。

 ドラマは5月上旬にクランクインし、一時は「持続可能な恋ですか?」と並行して撮影に参加した。「『持続可能な恋ですか?』は上野樹里さんを始め先輩に引っ張ってもらっていたんですけど、『彼女、お借りします』は最年長。リーダーシップを取るタイプではないんですけど、引っ張っていかないと。切り替えの大事さも学びましたし、カバンの中に違う台本が2冊あるということが、うれしかったです」と話す。

 共演者はどんな印象か。「大西さんはすごく落ち着いていて、ハタチには見えない。はっちゃけるときもあるんですけど、演技には真剣。オンオフの切り替えがうまくて、プロだなと感じ入りました。隼也くんとはお芝居のことでずっと語り合っています。年は2つ下ですが、親友役なので、プライベートでもタメ口で言い合う仲です」。

 タイプの異なる恋愛ドラマが続いたが、自身の恋愛観は?と聞くと、「1人の時間を理解してくれる人がいいですね。2人でいる時間も大事ですが、バラバラな時間も大事。親友は大阪にいたときから一緒に上京した仲ですが、家でゲームしていても、あんまり話さない。別にその無言の時間が苦じゃない。気遣われるのも好きじゃないんで。恋愛に関しても、お互いがマッチしているといいなと思いますね」。

 大学2年のときに俳優を志し、上京。2018年から活動を開始し、4年間で着実にステップアップを果たしてきた。「ドラマの掛け持ちでいっぱいいっぱいになっちゃうのかなとは思っていたら、意外ともっといけるかもと思いました。成長じゃないですけど、そういう新しい発見ができて、プラスに捉えたい」と手応えも感じている。

息抜きでたまたまテレビで見たプロ野球・巨人戦「めっちゃ応援していました」

 主演俳優として尊敬しているのは、NHK BS時代劇「赤ひげ」で共演した船越英一郎。「今年も『赤ひげ4』の撮影でご一緒できたんですが、また、いろいろと教えていただきました。『赤ひげ2』から教えてもらったことをノートにまとめているんですけど、言われていることが明らかに違って、レベルアップしている。最初に理解できなかったことが今になって、分かってきて、理解できるようになってきました。正解を教えてもらっているわけではないけど、どれも的確なんです。本当にすごくありがたいことだなと思っています」と感謝する。

 仕事の息抜きはプロ野球・巨人戦の観戦。「コロナ禍になって、たまたまつけたテレビが無観客の試合だったんです。満塁で、“押し出ししたらヤバい”という状況にいるときのピッチャーの表情がすごいなって。演技の勉強をしている中で、これが本物だと見入ってしまったんです。こんな表情が出せたら、と思いました。それで気づいたら、もうめっちゃ応援していました(笑)」。

 仕事のときは見逃し配信で試合を通しで見るという熱心さ。「ツイッターなど情報を遮断して見るんです」。今の推しは増田陸。明秀学園日立高等学校では高3春に主将としてセンバツに出場。2018年にドラフト2位で入団。5年目の今年は初スタメンを果たし、最近は勝利にも大きく貢献している21歳。「2軍の試合からチェックしています。ガッツがすごく好きなんです。ベテラン選手にも絶対負けないぞ、という気持ちの強さがあって、僕も頑張らないとな、と力をもらっています」。

 今年は仕事が続き、充実の日々。「自分の可能性がどんどん広がっている。だからもっと知らない自分を知りたい。いろんな人を演じてみたい。それが一番目標ですかね」。ドラマでは重要な役も増えてきたが、「最終的には主役をやってみたい」と意欲も。ドラマでは2期連続、民放地上波ドラマのレギュラーを射止めた24歳は、巨人・増田陸にも刺激を受け、さらなる活躍を見せてくれそうだ。

□鈴木康介(すずき・こうすけ)1997年12月19日、愛知県出身。2018年、演劇ユニット「浅草軽演劇集団・ウズイチ」のメンバーとしてデビューし、19年に出演したAbemaTV「白雪とオオカミくんには騙されない」で一躍話題に。その後、ドラマ「赤ひげ」(NHK)シリーズ、「ソロモンの偽証」(WOWOW)、「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」(TBS)などにレギュラーとして出演。22年7月放送スタートドラマ「彼女、お借りします」に出演予定。秋にはNHKBS時代劇「赤ひげ4」の放送も控える。

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