【RIZIN】39歳・昇侍が闘ったもう一人の敵 5日で7kgの過酷減量「あと100gが本当に落ちなくて」
代役出場の昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)がヤン・ジヨン(韓国)に3R1分46秒で一本負けを喫した。試合後、急なオファーを受けた率直な気持ちと5日間の過酷なスピード減量を振り返った。
試合後の会見で涙「指名をいただいたことは誇りに思っている」
格闘技イベント「湘南美容クリニックpresentsRIZIN.36」(2日、沖縄アリーナ)RIZIN MMAルール、5分×3R、66キロ、第9試合
代役出場の昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)がヤン・ジヨン(韓国)に3R1分46秒で一本負けを喫した。試合後、急なオファーを受けた率直な気持ちと5日間の過酷なスピード減量を振り返った。
被弾しながらも前に出る。1R目にはジヨンの強烈なキックで右腕の尺骨を骨折。2Rからは肘の攻撃で右目をカットし流血。まさに満身創痍。フィニッシュとなったグラウンドの攻防ではバックを奪われ、裸絞めが完全に首に入ってしまい、一瞬失神。息を吹き返した後にもジヨンを攻め続ける姿は、逆境でもあきらめない“漢”昇侍を体現していた。
試合後、急なオファーについて問われると「本来は、ちゃんと準備して上がるべくリングで急なオファーで勝てるほど甘くない世界。緊急事態というのは格闘技界ではあることです。そこに指名をいただいたということで自分は最大限の役割を果たそうと思って戦いました」と心境を明かした。
さらに「本来、自分が嫌なら断ればいいだけの話ですし。それを見越して指名をいただいたことは誇りに思っている。悔しいですが、これで諦めずに絶対に復活して……。(こらえていた涙があふれ出す)絶対に戻ってきます」と再起を誓った。
2R、カット後には「もっと来い」というようなジェスチャーをしていた。会場からは拍手が起こっていた。「何となくは聞こえてはいましたが、もうちょっとそれどころではなかったです。ただみなさんの応援が力になって後押しされたと思っています」と応援してくれたファンへの感謝も口にした。
“友達”と強調する朝倉海のセコンドについても「作戦をしっかり立ててプラン通りに冷静にアドバイスをいただいていました」と振り返った。
6月27日に73キロあった体重を公開計量までの5日間で66キロまで落とすというスピード減量。精神をもすり減らしたようだった。
「まぁ自分も挑戦したことのない急激な減量だった。最後の残り300グラムがどうしても落ちなくて、サウナに行っても汗が出なくなって、本当に吐き気がしていました。4日くらい何も食べずに運動をし続けて、極度のたぶん栄養失調と脱水症状で吐き気をこらえながら、サウナに入って。あと100グラムが本当に落ちなくてそこが自分のなかではきつかったです」
絶対に復活して絶対に戻ってきます――。39歳の侍はこれで終わりではない。台風が迫る沖縄で諦めないことを体現した昇侍の姿は記憶に残るに違いない。