【RIZIN】平本蓮、13分の爆笑インタビューで“平本節”連発「ジャッジは何を見てたんだ」
台風が迫るなか行われた格闘技イベント「湘南美容クリニックpresentsRIZIN.36」(2日、沖縄アリーナ)。メインイベントでは平本蓮(ルーファスポーツ)が鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)に判定勝ち。MMA転向後初勝利を収め、喜びを爆発させた。
幸せオーラ全開
台風が迫るなか行われた格闘技イベント「湘南美容クリニックpresentsRIZIN.36」(2日、沖縄アリーナ)。メインイベントでは平本蓮(ルーファスポーツ)が鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)に判定勝ち。MMA転向後初勝利を収め、喜びを爆発させた。
表情、歩き方からも幸せオーラがあふれだした。“平本節”全開ともいえる喜びに満ちた試合後インタビューの約13分間をほぼ原文ママでお届けする。
――試合後の率直な感想は。
「デビュー戦でインタビューをバックレたんで、初めて勝ったらインタビューを絶対バックレようと思ってたら、控え室の前に柏木さん立ってて、失敗しました。はははははは!(笑)。まぁでも、ホッとしています」
――試合前「打撃でいく」と言っていた。それはテイクダウンを取られない自信だったのか。
「そうっす、そうっす。結構もっと『総合っぽい試合を見たい』と言ってるやついると思うんですけれど、まぁそういうやつは明日の昼間からアデサニヤの試合を見ろって感じですね」
――対戦を終えて、鈴木選手の印象が違うところはあったのか。
「やっぱめちゃくちゃタフだったのと、蹴りがスゲー強かったすね。スゲー腫れてるすけど、1R目の一発目でキックやってきたなかで1番蹴りが強かったんじゃないかなって思いましたね。タフだったすね。1Rも2Rもパシーンと当たって、いい感触だと思ったんですけれど、ぐらついてもすぐ立て直してきたので。まぁ昔のキックだったら、そこで行っちゃって、MMAのダメな部分っていうクセがあったので。そこを修正するのも今回テーマだったので、3Rしっかりしたゲームを自分の中ではできたのかなって。距離が鈴木選手近かったので、そこを上手くコントロールするのを練習中に意識していたのが出たかなっていう」
――戦う前にはSNSで“平本チルドレン”がいた。今彼らにかける言葉は。
「平本チルドレンってよくHIKAKINのキッズってHIKAKINチルドレンって言われているので。それちょっともじったすけれど、HIKAKINチルドレン超えたいっすね。まぁでもみんな、盛り上がってくれて良かったっす」
梅野源治から生まれた名シーンも再現
――控えめですね。
「いやぁ、はい。ただまぁ2対1(の判定)がちょっと納得いってなくて……。率直に“ジャッジはもっと勉強したほうがいい”(梅野源治が皇治戦後に口にした言葉)なって。チケットの売れる売れないで勝敗に関係ちゃうと、一生懸命やっている選手があんまり良くないんじゃないかなって。ジャッジは何を見ていたんだって。まぁどこかで僕も聞いたことがあるような話なんですけれど、それは思いましたね。“ジャッジはもっと勉強したほうがいい”、これから20分ぐらいしゃべってもいいですか? やめた方がいいっすね」
――今後の展望は。
「まぁまず、チンピラ萩原(京平)ぶっ飛ばしたいっすね。もっとパワー付けたいなっていうのもある。まぁ今日はKOを狙うタイミングを探ってたのもあるすけれど、“怪物くん”(鈴木)がずっと警戒していたのもあって、本当にタフでしたね。次はKO飾れるように、今回は完全制圧というのが目標だったので、まぁ早く試合します」
――KOも狙いながら3Rやっぱり我慢でいくことが多かったですか。
「そうですね。焦らず自分の距離を徹底して守っていったので。やっぱこう、オープンフィンガーグローブだと一発で形勢が逆転することもあるんで。普通のグローブと違う緊張感があるので、どうしても勝ち気になってしまうのが、前の2戦ダメな結果につながっていることがあった。自分の距離感を修正して。とりあえず走りだしというか」
――試合間隔を開けなかったことも良かったのか。
「それはあの時を忘れないみたいにかなり響いた。3か月ぐらいで試合をしたいなっていうのはあります」
――「アマチュア修斗からやり直したほうがいい」(デビュー戦で萩原から言われた言葉)は勝ったら絶対言ってやろうと思っていましたか。
「いや絶対言ってやろうと思っていました(笑)。それを思いながらシャドーとかもしてたんで」
――そういう意味も含めて多少悔しさははらせたのか。
、
「いやそれはまだっすね。怪物くんタフだし、すごい強かったっす。本当に全然なめてないですけれど、思ったより打撃力があって、タフでしたね」
朝倉兄弟にも切り込んだ
――試合後のマイクで言及していたが、朝倉兄弟も終わったんですか。
「朝倉兄弟、終わりっすね。はい。俺もだって、練習中に右手とかけがなんてそれはあるんすよ。僕もヒビ入っていると思うんすけれど関係なしに僕もやったんで、これがプロです」
――MMA2戦やって勝ち星がなくて、SNSでは強気だった。心の中では勝ててないなっていう焦りはあったのでしょうか。
「いやいや、僕はSNSでは立場をわきまえた発言をしているので。それをしてきただけです。僕は絶対UFCでチャンピオンになれるし、RIZINでもチャンピオンになれると思うんで変わらないっす。だって僕まだ24なので、格闘技40歳まで続けたいと思っているので。冷静に考えてあと16年あるので、これからっす」
――「BAZOOKA!!!」でやったネイキッドトレーニングも今回の勝利にはつながってますでしょうか。
「だいぶつながっているんじゃないすかね。ひと皮むけた感じはします。『BAZOOKA!!!』メンバーにもちょっと格好はつくかなと。でもやっぱりただの1勝だし、大事な1勝だし。勝ったからこそ次見える景色ってあるから。勝ってまた学べる。負けてやっぱり試合ってなんでも学びになるっすけれど、勝ってさらに学ぶことってあると思うので、忘れないようにしたいっすね。とりあえず今日は勝ちを拾って良かったっす。3R通してコントロールできたのはすごい自信になりました」
――次の試合で萩原選手とやりたいのか。
「どのタイミングでもいいっす。次でもいいし。向こうがごねてきたら強いやつ倒して『やろーぜ』でもいいです。とにかくやり返したいっす。秋ごろやって大みそかが理想かなと」
――次の景色って具体的にどんなことか。
「それはもう、明日考えます。とりあえず明日は、朝っぱらから呑気にUFCを見られる。すごい楽しみにしていたので。明日神興行なので。勝利にひたりながら他人事のように「UFCを見るのが楽しみです。明日マジでやばいじゃないすか」
――UFC、RIZINのチャンピオンになるのに必要なことは。
「やっぱり徳を積むことです」
――今回セコンドに赤沢(幸典)さんと長谷川(賢)さんがついて、どんな作戦だったんですか?
「本当に1R目、想像通りの組み立てできたので必ず成果は出ると思っていた。テイク取れないなって1R目に思ったと思うんで。2R目以降全くテイク来なかったので、まぁ組んで投げられそうな場面もあったすけれど、とにかく自分のテリトリーというか色気出さずに完全制圧をやってきたことがでたかなと。レスリングのきついスパーとかそれがやっぱり試合中出たっすね」
――もっと強い相手にあのコントロールはできますか。
「もっとテイクダウン来てくれる相手だったら逆にもっと削れるのかなって。『お前が疲れるだけだよ』っていうテイクダウンディフェンス見せられるので、レスラーとかでも逆にやりたいっすね」
見えてきたMMAファイター平本連の戦い方「打撃だけで行きます」
――明日のUFCの勝敗予想を。
「イスラエル・アデサニヤが勝つんじゃないすかね。試合内容的にマックス・ホロウェイ勝ったらおもしろいと思うんですけれど、個人的にはショーン・オマリーが勝ったらスゲーおもしろいのかなと。みんなと同じような意見になっちゃてるんですけれど」
――コールされるときに頭を深々と下げながら中指を立てるっていうのは。
「いやぁなんか右手が勝手に出ちゃって。会場沸いてたので良かったっす。頭だけ下げようと思ったんですが、やっぱり出ちゃったっす」
――今日の戦い方っていうのがMMAファイター平本蓮のひとつの勝ち筋。
「そうです。ひとつの型が出来上がったのかなって。結構あのコナー・マクレガーとエディ・アルバレスの試合が好きで、あのコントロールがすごく好きで今回参考にしました」
――この形で発展させていけばいけるんじゃないかって。
「はい、これからまたさらに。いろんな引き出しを増やして打撃だけで行きます」
――朝倉未来のツイートに関して。
「塩試合のお前が言ってんじゃねえよ。ミスター塩試合、バカやろう。お前のほうがつまんないよ」