幼稚園教諭2種免許取得のつるの剛士、5児のパパが語る“子育て論”「聞かない技術がついた」
タレントのつるの剛士が2日、都内で行われた「第一回『こどもかいぎ』フォーラム」に登場した。当日は野田聖子こども政策担当大臣と玉川大学教育学部の大豆生田啓友教授、豪田トモ監督も登壇。「子どもと対話」をテーマに大人たちが子どもたちの未来について語っていた。
「目が輝いているときは見逃さない」と子育て論
タレントのつるの剛士が2日、都内で行われた「第一回『こどもかいぎ』フォーラム」に登場した。当日は野田聖子こども政策担当大臣と玉川大学教育学部の大豆生田啓友教授、豪田トモ監督も登壇。「子どもと対話」をテーマに大人たちが子どもたちの未来について語っていた。
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今春、2020年から通っていた短大を卒業し、幼稚園教諭2種免許を取得したつるのは「今まで、芸能界でもウルトラマンに変身したりしていて、イクメンとか、なんとかパパとか言われていたんですが、これからも子どもたちの未来を考えないとこの国は滅びるなと思いました。僕らみたいな世代が考えていかないといけない。身をもって感じました。私自身も子どもが5人いて、いろいろと経験をさせていただいたので、自分のできることで子どもたちになにかできないかと専門的な学びをしようと思いました」とその経緯を語った。現在も、保育士の免許取得に向けて勉強を続けている。
同イベントはドキュメンタリー映画「こどもかいぎ」(7月22日公開)の公開を記念して開催。同作は子どもたちが「かいぎ」をする保育園を1年間に渡って撮影したドキュメンタリーで、彼らの成長を追った。
豪田監督から映画の感想を聞かれたつるのは「昨年の10月から11月にかけて、幼稚園の教育実習に行ったんですけど、毎日がドラマなんです。遊びの中で子どもたちとの対話がいっぱいあるんです。この作品では、あえて対話の場を設けるというのが面白いなと思いましたね」と語りつつ、「今、コロナ禍で対話が難しくなっています。この映画を見て、対話の大切さを感じました。子どもに限らず大人も、人の違いを面白がることが大事だと思いましたね」と真剣な表情で語った。さらに、「大人になると空気を読み出すじゃないですか。変にね。空気を読まないような幼児期から対話をする時間を設けるのは大切なのかなと思いました。大人になるとどんどんカテゴライズされて息苦しくなる。幼児期から対話するクセを体で覚えて、尊重し合える、許容し合える場を設けることは大事なんじゃないかなと思いました」と主張した。
また、豪田監督が「どうやって5人の子どもたちの話を聞いていますか」と聞くと、つるのは「聞かない技術がつきましたね。ただ、ここだけは親として、というのはありまして、目が輝いているときだけ見ていましたね。僕と妻の子どもなのに、それぞれ全然タイプが違うんですよ。家族なのにバラバラなんですね。でも、これをやっているときは、めっちゃ輝いているというときがあるんですよ。そこだけは見つめて、後押ししていきました。あとは無視」と笑いを誘いつつ、「いや、ちゃんと聞いてますよ。全く聞かないというわけでなく、子どもたちが何を思っているのか、いつも感じとる。それも一つの対話かなと思います」と答えた。
ほかにも、つるのは「子どもたちの対話に入るスタンスが大事かなと思います。教育実習では大人が子どもたちに教えるということがほとんどなかったんですね。なんで子どもたちはこのゲームにハマっているのか。一緒にやってみる。そしたらやっぱり面白いんですよ。こっちが学ぶ姿勢が大事なんじゃないか。大人も子どもになればいいんじゃないですか」と持論を展開した。
当日は、同作のショートバージョンの上映やつるの司会によるリアル「こどもかいぎ」も行われた。