バッドボーイズ佐田、保護司に挑戦 元暴走族総長の決意「いい導き方ができれば」
お笑いタレントの佐田正樹(バッドボーイズ)が1日、東京・法務省で行われた「第72回 社会を明るくする運動キックオフイベント ~#生きづらさを生きていく。」に登場し、1か月保護司を就任した。
60歳には本格的に保護司の道へ
お笑いタレントの佐田正樹(バッドボーイズ)が1日、東京・法務省で行われた「第72回 社会を明るくする運動キックオフイベント ~#生きづらさを生きていく。」に登場し、1か月保護司を就任した。
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佐田は「僕は少年院に慰問をさせていただいているんですけど、入所している少年に聞くと『社会に出て、少年院に入っていることをバレてしまったら、働いている会社をクビになってしまうのではないか』ということを一番不安に感じていたようでした。『人はやり直せる』と言うことを伝えていければ」と抱負を述べた。
最初はこの話を断っていたという佐田。「片手間にできる仕事ではないと思っていました。慰問も20代のときはお断りしていました。威厳もないし説得力もないので40代になったらやらせていただきますとお話ししていたんです。保護司は、自分の仕事も落ち着いて、時間に余裕を持つようになった60代になってからやりたいとお話しました。今回は期間限定で勉強させていただきます」と今回の経緯を語った。
津島淳法務副大臣は「よく決意をしていただきました。佐田さんの言葉だからこそ、少年たちが共感することがあると思います。飾らぬ佐田さん自身を見せていただければ、少年たちの目の輝きが違ってきたとか、そんなきっかけがあると思います。ご自身も宝物になると思います」とエールを送った。
報道陣から「少年たちにかけてあげたい言葉はありますか」と質問が上がると、元暴走族で保護司に支えられた経験を持つ佐田は「親とかに言えない言葉とかを保護司の先生は中間で話を聞いてくれて、うまく僕の気持ちをリラックスしてくれた。すごく自分は胸に響きましたし、この人になら全部話してもいいかなと思いました。悪いことをするヤツというのは、ウソをつくんですね。そのウソを優しく見抜いてあげられるか。そういうヤツは友達にいいかっこうしたいんですよ。仲間はずれにされたくないからまた、やっちゃうんですよ。そういう再犯をしないために、もっといい導き方が僕なりにできたらと思います」と力強く決意を語っていた。
社会を明るくする運動は、すべての国民が、犯罪や非行の防止と犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築くための全国的な運動。今回で72回目を迎えた。佐田の1か月保護司は7月中旬より開始。その模様はSNS、YouTubeなどで発信する。