2023年に放送されるNHK大河ドラマ「どうする家康」の取材会が1日、愛知・NHK名古屋で行われ、制作統括の磯智明氏が出席した。磯氏は主演の松本潤の起用理由や、実際の撮影での印象について改めて語った。

「どうする家康」は今最も期待される脚本家のひとり・古沢良太が、新たな視点で誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を描く。主人公・家康を松本潤が演じる。

　磯氏は松本のキャスティングについて「今回の家康は情けないプリンスのイメージ。殿と呼ばれながらも気弱でいつも意見がぶれて、周りにたしなめられるというような、でも光が当たっている人物でありたいと考えたときに、松本潤さんにお願いしたら、気品をお持ちでありながら弱い部分も表現していただけるだろうということ」とオファーを出した理由を改めて説明。一方で「ちょうど嵐の活動休止時期ということもあって、すぐにはお返事をいただけなかった」とし、「いろいろお悩みになったと聞いた。去年1月にお返事をいただいて、すぐに発表させていただきました」と経緯を明かしていた。

　すでにクランクインしている松本の演技について、磯氏は「家臣から見ると無責任なセリフでもユーモラスで魅力的に見せたり、殺陣もあるけど弱い。そういう面白さやエンターテイナーとしての才能が感じられる」と絶賛。

　さらに「おこがましいけど集大成というか。今撮っているところはまだ20歳前後の元康ですが、若き頃の松本さんの芝居を彷彿とさせるところもあるし、落ち着いた殿としてのたたずまいもあれば、やんちゃなところもある。これまでいろんなドラマで見てきた松本さんのお芝居のいろんなものが集約されているのが今回の大河ドラマかな」と太鼓判を押していた。