SPEED&おニャン子、アイドルタッグを音楽4団体が支援 「こういったことは初めて」

参院選に出馬している比例代表の今井絵理子氏、東京選挙区(改選数6)の生稲晃子氏の決起大会が30日、永田町の自民党本部で行われた。

左から今井絵理子氏、生稲晃子氏【写真:ENCOUNT編集部】
左から今井絵理子氏、生稲晃子氏【写真:ENCOUNT編集部】

音楽文化に与えた功績を称える

 参院選に出馬している比例代表の今井絵理子氏、東京選挙区(改選数6)の生稲晃子氏の決起大会が30日、永田町の自民党本部で行われた。

 今井氏は元SPEEDメンバー、生稲氏は元「おニャン子クラブ」メンバーで、ともに10代からアイドルグループで活動した。元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代参院議員も応援に駆けつけ、華やかな雰囲気となった。

 両候補とゆかりの深い音楽4団体(一般社団法人日本音楽事業者協会、一般社団法人日本音楽制作者連盟、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会、一般社団法人日本音楽出版社協会)が、音楽文化に与えた功績をたたえ、一丸となって2人を支援することを決めた。SPEEDは「Body & Soul」(1996年)「White Love」(97年)「my graduation」(98年)、おニャン子は「セーラー服を脱がさないで」(85年)「じゃあね」(86年)などのヒット曲があり、社会現象を起こした。26日に浅草で行った初の合同演説では、雷門前に聴衆が殺到した。

 松葉づえ姿で登場した今井氏は「ちょっと座らせていただいてよろしいでしょうか」と言うと、育ててもらった音楽業界への感謝を口にした。

「私は12歳のときにSPEEDでデビューさせていただいて、音楽業界、ライブエンタメ業界には大変お世話になりました。音楽が大好きで、歌が大好きで、沖縄から東京へチャレンジをして多くの方々に応援していただきました。そして、私自身、何よりも、音楽に救われてきた1人です」

 そして、コロナ禍の影響を心配した。「2019年、ライブエンタメ業界の市場規模は、約6300億ありました。しかし、コロナになって約1100億円にまで落ち込み、業界に激震が走りました」。国の補助金制度に触れつつも、「まだまだ回復しなければならない。これからも業界の発展と、アーティストの皆さんお一人一人の力になれるように、これまで私自身が培ってきた経験とこれまでの国会議員としての取り組みを通して、しっかりと実現してまいりたいと思います」と力を込めた。

 先輩の生稲氏も、「このように業界が一丸となってご支援をいただく、こういったことは初めてであるというふうにうかがいました。実は、議員の先生方もびっくりされているんです。私は36年間、皆様にお世話になりました。芸能界、音楽業には本当に感謝の言葉しかありません。今回参院選にチャレンジするにあたり、何とかして皆様に恩返しができないものかとずっと考えておりました」とコメント。

丸川珠代参院議員(中央)を挟んで団結した【写真:ENCOUNT編集部】
丸川珠代参院議員(中央)を挟んで団結した【写真:ENCOUNT編集部】

全力疾走の生稲晃子氏、悩みはペース配分

「コロナ禍で非常に大変な思いをされました。疲弊した業界になってしまった。誰のせいでもないんですけれども、悔しくて悔しくて仕方ありませんでした。そういった芸能界、音楽業界に、やはり光がいずれともると思います。そういうときにまた私も何かのお力になりたいと考えています。お役に立ちたい、恩返しをしたい、今はその気持ちでいっぱいです」と続けた。

 猛暑の中で挑む初の選挙戦はペース配分に苦労している。「何しろ、新人ですので、いろんなことを考える余裕がなく、出馬を決めてから東京中を走り回っていまして、自分がなかなかペース配分ができていないんですね。とにかく毎日毎日全力で走っちゃってるものですから、この18日間、どのように力を抜いたり入れたりするのか、そういったことが分かっていないものですから、疲れきって家に帰ったりしてる状態です」

 それでも、音楽業界の窮状をなんとかしたいという思いがこみ上げる。

「先生方にも、うまく休むところは休み、寝られるときはちゃんと車の中でも寝るようにっていうふうにアドバイスをたくさんいただいてるんですけれども、余裕がない私ではありますけど、こうやってまた皆様にお会いできて、すごく懐かしいお顔も拝見できて、今幸せな気分ですので、どこかでお役に立てるといいなというふうに思っております。私ができることは何でもします。ですから何でも言ってください」と声を大にした。

 最後は全員で「勝つぞ」コールで、景気づけを行った。

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