間宮祥太朗、部落差別題材の映画で主演「今の時代に新作として映画化する意味感じた」

俳優の間宮祥太朗が28日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で行われた主演映画「破戒」の会見に出席。メガホンを取った前田和男監督と共に取材に応じた。

外国人記者の取材に笑顔で応じる間宮祥太朗【写真:ENCOUNT編集部】
外国人記者の取材に笑顔で応じる間宮祥太朗【写真:ENCOUNT編集部】

前田監督「基本的に差別はなくなってない」

 俳優の間宮祥太朗が28日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で行われた主演映画「破戒」の会見に出席。メガホンを取った前田和男監督と共に取材に応じた。

 映画は島崎藤村が執筆した同名小説が原作。1948年に木下惠介監督、62年に市川崑監督が映像化しており、今回が60年ぶり3度目の映画化。間宮は被差別部落出身であることを隠していることに悩む小学校教師・瀬川丑松を演じた。

 間宮は「お話をいただいて原作を読み、脚本を読んで、今の時代に新作として映画化することの意味を感じた。(差別について)自分が知らない世界のこと。学校の授業でしか習ったことがないようなこともあった。自分と同じ世代はもちろん、多くの人に見て欲しい」と呼びかけた。

 会見で部落差別について問われた前田監督は「映画で描いた部落差別は今でも残っています。決してなくなってはいません。この映画でも部落差別の言葉を使っていて、年配の人の中には、今もその言葉を使っている人はいます。基本的に差別はなくなってないと思います」と話した。

 映画は7月8日から、丸の内TOEIなどで全国公開される。

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