AKB48小栗有以、“謎解き”ドラマ主演 趣味の人間観察を生かして熱演 草津温泉を満喫
アイドルグループ「AKB48」の小栗有以が、同グループと群馬県のコラボから生まれたドラマで主演を務める。26日午後4時放送の「AD・オグリの事件簿」(テレビ東京系)だ。全国有数の観光地・草津温泉を舞台に、ロケハンにやってきたADオグリが、地元の人が突然姿を消すという“事件”の解決に立ち向かうストーリー。タイトスケジュールで過酷だった撮影、“探偵ミステリー”初挑戦での女優としての成長について聞いた。
AKB48と群馬県がコラボ 名湯・草津温泉を舞台にしたテレビ東京系・探偵ミステリー
アイドルグループ「AKB48」の小栗有以が、同グループと群馬県のコラボから生まれたドラマで主演を務める。26日午後4時放送の「AD・オグリの事件簿」(テレビ東京系)だ。全国有数の観光地・草津温泉を舞台に、ロケハンにやってきたADオグリが、地元の人が突然姿を消すという“事件”の解決に立ち向かうストーリー。タイトスケジュールで過酷だった撮影、“探偵ミステリー”初挑戦での女優としての成長について聞いた。(取材・文=吉原知也)
――AKB48グループのドラマ以外では初の単独主演です。テレビ東京系番組「AKB48、最近聞いた?」の企画から生まれた本作で大役を務めることになりました。
「AKB48のドラマでは『マジムリ学園』(日本テレビ系)で主演をやらせていただきましたが、グループ外のドラマは初めての主演でした。それが『最近聞いた?』の番組の撮影で、群馬県の山本一太知事にお話しに行って、メンバーがそれぞれ自分のやりたいことを口にした時に、温泉が好きなので草津温泉に入りたいですとただただ言っていただけなのに、まさか実現するとはという思いです。すごくうれしかったです」
――小栗さんはおっとりマイペースなアイドル番組のAD役です。意外な真相のストーリー、草津温泉を“見ながら楽しめる”シーンも盛りだくさんとのことですね。
「たくさんの見どころがあります。役どころで言うと、普段は表舞台で歌って踊るアイドルの私が、舞台裏を支えるAD側に回っているところがポイントです。実は私は人間観察がすごく好きで、普段からプロデューサーさんやADさんたちの動きをよく見ているんです。ADさんはせかせかしていて大変そうだなと思っています。その人間観察を生かしたADっぷりに注目してほしいです。それに、今回はやっぱりメインが草津温泉。私自身もいろいろな温泉に入りましたし、おいしいご飯屋さんにも行きました。魅力満載で、群馬県の方は『あーっ、ここね』と共感していただけると思いますし、まだ行ったことのない方には『いいな』と思っていただけるはずです。謎解きの面では、ちょっとした事件が起きて、誰が犯人かということがギリギリまで分からない展開です。全編を通して『あれ、おかしいな』という部分が隠れているので、ぜひ考察をして楽しみながら見ていただければと思っています」
「自分はこんな感じで食べているんだと、ちょっと恥ずかしかった」
――草津温泉の撮影は泊りがけで、前日は午後11時に終わって翌朝4時に現場入りといった過酷な日程だったと聞きました。ぎりぎりまで練った台本は上がるのが直前だったとか。
「台本はもともとせりふ量が多く、内容が前日に変更になることもありました。私自身が別の舞台とスケジュールが重なっていて、気持ち的には泣きそうだけど泣く余裕もないぐらい忙しく、どうしようという感じでした。私がこれまで経験したドラマは掛け合いがほとんどでした。今回は一人語りで説明するパートが多く、せりふを覚えるのに少し苦戦しました。堀部圭亮さんと共演させてもらったのですが、その存在感で、ドラマ全体に味のある雰囲気を出してくださりました。堀部さんはすごく優しい方で、私がせりふをまだ覚えきれていない時に、一緒になって練習してくださりました。本当に助けていただきました。
その中でも撮影を通して、素晴らしい温泉にたくさん入ることができ、おいしいご飯を食べることができました。撮影中にリラックスできたので、過酷なところを乗り越え、楽しみながら撮影ができました。それに、『東華苑』さんという中華料理屋さんで食事シーンの撮影があったのですが、そこのご飯が本当においしくて。カメラリハーサルの時も食べていました(笑)。撮影の前はほとんど何も食べずに撮影に臨んだので、スタッフさんに心配されるぐらいいっぱい食べました。ドラマのメイキング映像では、カットがかかってもラーメンを食べ続ける様子が流れたのですが、自分自身では普通に一口をすすっているつもりでした。でも映像を見たら、すごく大口で麺をすすっていて(笑)。自分はこんな感じで食べているんだということを初めて発見して、ちょっと恥ずかしかったです(笑)」
――演技の面で新しい経験ですね。ドラマ出演が続きますが、これから挑戦したい役柄は。
「今回のドラマ撮影では、ADという初めての役柄を含めて、すごく吸収できるものがたくさんありました。また、『教祖のムスメ』(MBS)に出演させていただいているのですが、同級生を脅迫する役を演じました。私としては王道のヒロインが好きではありますが、そのシリアスな役柄への反響が大きく、『意外とこういう役もできるんだな』という新しい自分が見えました。シリアスな役、今までにない役に挑戦してみたいです。それと同時に、二十歳なので、今のうちに制服を着るような学生役をやっていきたいという思いもあります」
――女優としての飛躍をAKB48の活動にもつなげたいですね。
「AKB48に貢献できるように頑張りたい、ということが私の目標の1つです。そのためには個人を強くすることが大事。もっと自分の名前を世間の方に知ってもらえるように、アイドルだけでなく、幅広く演技の方でも頑張っていこうと考えています。舞台やドラマ出演で知っていただいた私への興味・関心を、AKB48にも引き寄せられたらいいなと思って活動しています。ファンの方々にもぜひ見守っていただければと思っています」
□小栗有以(おぐり・ゆい)、2001年12月26日、東京都出身。AKB48のチーム8東京都代表・チームB兼任。2022年1月にファースト写真集「君と出逢った日から」(小学館)を刊行。7月26日よりドラマ「パパとムスメの7日間」(TBS系)に出演。