生稲晃子氏、選挙戦へ意気込み「命をつないでもらった恩返しを」 安倍元首相も応援

参院選東京選挙区(改選数6)から自民党の公認を受け立候補した元「おニャン子クラブ」メンバーでタレントの生稲晃子氏が22日、東京・有楽町駅前で第一声を上げた。

生稲晃子氏(左)と安倍晋三元首相【写真:ENCOUNT編集部】
生稲晃子氏(左)と安倍晋三元首相【写真:ENCOUNT編集部】

42歳のときに乳がんと診断、2度の再発と5回の手術を乗り越え治療と仕事を両立

 参院選東京選挙区(改選数6)から自民党の公認を受け立候補した元「おニャン子クラブ」メンバーでタレントの生稲晃子氏が22日、東京・有楽町駅前で第一声を上げた。

 生稲氏は42歳のとき、乳がんと診断された。当時5歳の娘にも病状を明かし、2度の再発と5回の手術を乗り越え治療と仕事を両立してきた。その経験から2018年、企業、医療機関、コーディネーターが三位一体となったトライアングル型支援を提案。すでに政府内でもこの取り組みが受け入れられている。

「日々、仕事と治療に耐えている人がたくさんいる。私自身、(がんを)公表することで仕事を失うのが怖く、5年以上も公表を控えてきました。がんになるのがいけないことなのか。病気を抱えながらも働ける社会、病気の治療と仕事の両立をもっともっと進めていきたい」(生稲氏)

 また、心理カウンセラーの立場から、コロナ禍での心のケアの重要性を力説。「今、コロナで人の心が疲れ切っている。特に子どもたち。子を持つ親として、いち心理カウンセラーとして、今こそ心のプロが必要となってきます。自分の命をつないでもらったことの恩返しがしたい」と熱く訴えた。

 この日は安倍晋三元首相も選挙戦開始後、最初となる応援演説に駆けつけた。「生稲さんのトライアングル型の支援は机の上から生まれたものではありません。このアイデアは政府としても受け止めて実践しています。何よりも雇用が大事、働く場所がないと働き方改革は始まりません」と話し、新人候補にエールを送った。

 東京選挙区は自民党の朝日健太郎氏、立憲民主党の蓮舫氏、公明党の竹谷とし子氏、共産党の山添拓氏といった現職4人に加え、立民の松尾明弘氏、日本維新の会の海老沢由紀氏、ファーストの会代表の荒木千陽氏、れいわ新選組代表の山本太郎氏、無所属の乙武洋匡氏らがひしめき、全国屈指の大激戦が予想される。7月10日に投開票される。

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