尾野真千子、子役にお母さん呼びを“命令”「尾野さんと呼んだら1万円だからね」
女優の尾野真千子が20日、都内で行われた映画「こちらあみ子」(7月8日公開)完成披露上映会舞台あいさつに登壇した。共演者で子役の大沢一菜、井浦新、森井勇佑監督も登壇し、同作の撮影エピソードを語った。
子役・大沢を“奪い合い”「スタッフのことを一時期嫌いになりそうに」
女優の尾野真千子が20日、都内で行われた映画「こちらあみ子」(7月8日公開)完成披露上映会舞台あいさつに登壇した。共演者で子役の大沢一菜、井浦新、森井勇佑監督も登壇し、同作の撮影エピソードを語った。
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MCから「撮影で思い出に残っていることはありますか」との質問があがると、尾野は「公園で(大沢と)2人で遊んでいるときに、本当は四つ葉のクローバーとかを持ってくるはずだったんです。この子ったらダンゴムシを持ってくるの。でも、かわいいの。『なあに』って聞いてみたら、ダンゴムシが3、4個いたかな。『いやあ!』ってなりましたよ。何十年ぶりにダンゴムシを触りました」と笑顔で回想した。
また、MCが「いつもと現場が変わっているなと思ったことはありますか」と聞くと、尾野は「とにかく監督があみ子(大沢)のことが大好きで、あみ子が他のスタッフのことを『大好き』と言うとすごいショックを受ける」と笑いを誘った。「それは他の現場では見たことない。初めてこんなにショックを受ける監督を見ました」と話した。森井監督が「でも、尾野さんも『私も分かる』と言ってましたよね」と切り返すと、尾野は「そのスタッフのことを一時期嫌いになりそうになりましたもんね」と振り返った。
井浦が「今回、尾野さんと初共演させていただいたんですが、想像以上に(大沢)一菜と現場でも現場以外でも全力で一緒にいたじゃないですか。それはすごいと思った」とエピソードを語ると、尾野は「暇だったんで」と照れ笑いを浮かべつつ、「でも、それができたのはお父さん(井浦)が私が入る前に現場に入っていまして、2人で仲良く出来上がっていて、現場の皆があみ子に向かっていたから。これは女優らしくフンフンとしてたらいかんと。なんとか皆に追いつきたい。お母さんと呼ばれたい。これは最初から行かなきゃと思って、最初から『尾野さんと呼んだら1万円だからね』とか『お母さんと呼びなさい』と言ったりして。それは皆さんがそうされていたから。あみ子に気に入られたいと思ったからなんですよ」と理由を明かしていた。
同作は今村夏子の同名小説が原作。主人公は、広島に暮らす小学5年生のあみ子(大沢)。少し風変わりな彼女のあまりに純粋な行動が、家族や同級生など周囲の人たちを否応なく変えていく過程を鮮やかに描き出す。