BTS、涙の活動休止表明にARMY悲鳴 MVでソロ活動暗示? 黄色いバスに重大ヒント
韓国の7人組ボーイズグループ・BTS(防弾少年団)が活動の一時休止を表明したことで世界中のARMY(ファンクラブ名、BTSファンの総称)の間で悲鳴が上がっている。BTSは14日に配信したYouTube公式チャンネル「BANGTANG TV」の中で7人による本音トークを展開。リーダーのRMは涙ながらに「僕たちがどこに向かえばいいのか分からなくなった」として休養の必要性をアピールし、それぞれのメンバーがソロ活動に入ることを明かした。
先行き不透明な兵役問題 むしろ現実的な選択
韓国の7人組ボーイズグループ・BTS(防弾少年団)が活動の一時休止を表明したことで世界中のARMY(ファンクラブ名、BTSファンの総称)の間で悲鳴が上がっている。BTSは14日に配信したYouTube公式チャンネル「BANGTANG TV」の中で7人による本音トークを展開。リーダーのRMは涙ながらに「僕たちがどこに向かえばいいのか分からなくなった」として休養の必要性をアピールし、それぞれのメンバーがソロ活動に入ることを明かした。
BTSは10日に新アルバム「Proof」を発売して世界中の音楽チャートを席巻。デビュー9周年を迎えた13日には東京・新大久保や大阪・生野区のコリアンタウンのカフェに大勢のファンが集まりBTSの節目を祝福した。その直後なだけにファンは強い衝撃を受けている。ネットでは「グループ活動休止は本当に悲しいけど、確かにお休みは大事」「急に泣けてきた」「気持ちの整理ついてたはずなのに、朝から涙出ちゃった」「7人の決断を尊重したい」などの声が続々と上がるなどショックが広がっている。
「リアル防弾会食」と題したデビュー記念日恒例の配信動画でメンバーは当初ワインを飲みながらハイテンションで過去の思い出をネタに談笑していたが、開始21分を過ぎたあたりでRMが「『ON』の活動を終えてから苦悩が始まった。コロナの中、『Dynamite』『Butter』『Permission to Dance』『Life Goes On』の活動をしたが、BTSがどちらに向かっているか分からなくなった。いつからかラップを書く機械になってしまい、しばらくの間立ち止まって休みたいと思ったが、それが罪のように感じた」。SUGAも「今は無理やり歌詞を絞り出していてデビューした13年以降、楽しみながら活動した記憶がなくいつも苦しかった」と本心を吐露。その一方でジョングクは「いろいろな経験を積み上げて成長して帰ってきます。心配しないでほしい」と解散を否定。グループとして一段階成長するための選択であることを強調した。
今回のグループ活動休止については10日にリリースされた新アルバム「Proof」のリード曲「Yet to Come (The Most Beautiful Moment)」のミュージックビデオ(MV)の映像の中にそれが示唆されている、との指摘がある。広大な砂漠の中に7人のメンバーが座っている場面から始まり、BTSが過去に発表したMVの印象的なシーンがちりばめられている。とくに最後の余韻を残すシーンでは黄色いバスに乗り込んだメンバーが、どこか遠くへ向かうような印象を与えている。K-POPに詳しい音楽ライターがこう指摘する。「このスクールバスは13年6月にリリースしたデビューシングルアルバム『2 COOL 4 SKOOL』収録の『NO MORE DREAM』のMVにも登場しています。SUGAが『13年以降、いつも苦しかった』などと胸の内を明かしていましたが、今こそBTSはデビュー当時の原点に戻り今後向かう道を探る、といった意味が込められているように見えます。座席のメンバーは穏やかな微笑を浮かべながら互いに慰労するかのようにボディータッチを繰り返しており、それぞれソロとしての活動を応援するかのようです」。
今後、BTSとしては兵役という最大のハードルが待ち構えている。兵役を免除する法的環境の整備が韓国国会で進まない中、グループとしての活動継続には不安が増す一方だ。先行きが不透明である以上、ソロ活動を優先させることはむしろ現実的な選択肢といえるかもしれない。