格闘技イベント「RIZIN」は14日、オンラインで記者会見を行い、総合格闘家の朝倉未来（29＝トライフォース赤坂）と、50戦無敗のプロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー（45＝米国）が9月に日本で対戦することを発表した。メイウェザーは「お金を払ってくれるなら何ラウンドでもやるよ」と語った。

　メイウェザーは史上初めて無敗のまま5階級制覇という戦績を残し、17年に元UFC王者のコナー・マクレガーとの試合を最後に引退したレジェンド。以降は人気YouTuberのローガン・ポールらとエキシビションマッチなどで度々リングに上がっている。18年大みそかには「RIZIN.14」で那須川天心に1回TKO勝ち。10億円とも言われるファイトマネーを手にしている。日本のリングに上がるのは、それ以来となる。

　天心戦であった体格差が今回はなくなる。173センチのメイウェザーに対して、未来は177センチ。自身よりもやや大きい相手に対してどのように戦うのか。ルールは後日の発表となるようだが、注目が集まりそうだ。

　未来は2018年にRIZIN初参戦以降、10勝2敗。昨年大みそかには斎藤裕へのリベンジに成功している。以来、9か月ぶりの試合がメイウェザー戦となる。

　会見でメイウェザーは以下のようにコメントした。

「自分のキャリアは恵まれている。すべては自分の努力と練習でこういうところまでこられた。世界中のファンにエンターテインメントを届けられることが幸せ。私は楽しみにしながら、勝つ自信があります。ドバイでもエキシビションマッチをやって勝ってきた。本気で倒しに来た相手をあしらって、勝ち続けてきた。こうやってエキシビションをやって稼げるのは素晴らしいことだ。

　RIZINは素晴らしい団体だ。とにかく自分の要件次第でやる。彼が（長いラウンド）やりたいなら、お金払ってくれるなら、8Rでも10Rでもやるよ。ただ彼は8Rもたないけどね。お金を払ってくれるならね」