女優の広瀬アリスが主演を務めるカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの？」の第9話が13日、放送された。序盤で不憫（ふびん）な身の引き方をした安心安全男・大津の“逆襲”に、SNSは「大津にはほんと幸せになってほしい…」と応援の声であふれている。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

「サリュー」に突然あらわれて要（藤木直人）にキスをした謎の女の正体は、佐藤沙羅デュビビエ（藤原紀香）という名門貴族の未亡人だった。日本で刑期を終えた要が訪れたパリで公私ともに世話になった相手で、パリに新しく開業するレストランのサーシェフになってほしいと要を引き抜きにきたのだった。要から沙羅について聞かされた柊磨（松村北斗）は、「いい話じゃないですか。料理人だったら誰でも憧れる舞台だ」とにっこり。「サリュー」のオーナーである父・次郎（小市慢太郎）から3か月で前年比3割増しを達成することを言い渡されているので残り2か月は日本にいてほしいと前置きした上で「パリに行ってください」と、要の背中を押す。

　沙羅と要のキスを目の当たりにしてショックを受けた響子（西野七瀬）は、要と海を見にデートに来ていた。「一度でいいから要さんと来てみたかったんです。みんながデートで来るようなところ」と、普通のカップルのようにデートを楽しめたことを喜ぶ響子。要にパリで使ってほしいとエプロンをプレゼントすると、「（パリに）行ってください。誰が見たって分かります。要さんにとって一番いい道だって」とパリ行きを応援する。さらに響子は、今まで安全に生きることしか考えてなかったこと、大手企業に運良く就職したら両親がとても喜んだこと、その会社の上司に求婚されて、まあいいかなと思って結婚したことなどを明かし「私にとっては、生まれて初めての冒険でした。本当に楽しかった」と要との出会いに感謝する。

　一方のアリサ（飯豊まりえ）は、“パパ活”相手の田辺の妻に請求された慰謝料300万円を払うためにキャバクラで働いていた。純から「アリサはあなたのことが好き。そして必要としてる」と告げられ、さらにキャバクラで働いていることも知らされた克巳（岡山天音）は、いても立ってもいられずアリサが働くお店へ。なんとかかき集めたお金180万円を田辺の妻に渡すとアリサと一緒に土下座し、不倫関係を許してもらうことに成功する。アリサは克巳に、これまでは体の関係がないと愛されていないと思い込んでいたと明かすと「今は違うよ。ありがとう。かっつんは私のこと好きでしょ。それはしなくても分かる」と感謝。2人は再び交際をスタートさせる。

　そのころ純（広瀬）は、会社へ商談に来た大津（戸塚純貴）に連れられて食事に行くことに。お店にはすでに純の母が来ており、3人で食事をすることになる。母親から自分を反面教師にして自立した生活を送っていることを褒められ、少し母との心の距離が縮まる純。食事の帰り道、大津は純が一人身であることを心配する母の気持ちも分かると話すと、「俺が相手なら大丈夫なんじゃない？　結婚するとしたら、俺くらいがちょうどいいんやない？」と冗談めかしてプロポーズをする。驚く純に大津は「冗談よ！　そんな顔せんでよ」と笑顔を見せる。柊磨との関係もうまくいかず、デザインした食器の売り上げも伸び悩む純。そんな純に会社は営業部への移動を命じる。傷心の純は再び大津に誘われて食事に行くと、「ベタベタイチャイチャする相手はいらんけど、人生でいろいろあったとき、味方でいてくれる相手がいたらホッとするかもしれんね」とポツリ。「付き合うとかさ、そういうの私、面倒くさいんよね」と話すと、大津が自分にしてきたプロポーズの真意を訪ね、「結婚する？」と逆プロポーズしてしまう。

　素直になれない純と、再び物語の主戦場に登場した“安心安全男”大津との今後の進展が気になる第9話。物語の序盤で切ない身の引き方をしていた大津だけに、SNSには「大津にはほんと幸せになってほしい…」「恋マジ、結局大津と純が結ばれる展開来い」「恋マジは大津が幸せになったらもうそれでいいんよ」と、大津を応援する声が目立っている。ただ、中には「恋マジ、大津あんなに優しいのに絶対柊磨が報われるに決まってんのよ」と達観したような意見も見られ、来週の最終回を心待ちにする視聴者が多い様子だ。

　また、お笑い芸人のナダルが純の元ライバルであるひな子の恋人としてドラマに登場したこともSNSで話題に。登場したのは数分ながら強いインパクトを残したナダルに「まさかのナダルww」「ひな子の今彼に笑うわwww なんでナダルなんw」と、大盛り上がりだった。