HARASHIMAさんと並び立てる男になる KING OF DDTトーナメントに臨む“豪脚”吉村直巳

“豪脚”吉村直巳が「KING OF DDT 2022」(16日、東京・新宿FACEで開幕)で「HARASHIMAさんの彼女から正妻になる(笑)」と不退転の決意を明かした。

Vサインの吉村直巳 その太ももはまさに”豪脚”【写真:柴田惣一】
Vサインの吉村直巳 その太ももはまさに”豪脚”【写真:柴田惣一】

「HARASHIMAさんの彼女から正妻に」と決意

“豪脚”吉村直巳が「KING OF DDT 2022」(16日、東京・新宿FACEで開幕)で「HARASHIMAさんの彼女から正妻になる(笑)」と不退転の決意を明かした。

 太ももが最大時で78センチという吉村。「ズボン選びが大変。太ももが入るヤツはウエストがブカブカ」と頭をかく。自慢の脚力、大地に根を張ったようなしっかりとした下半身を生かしたファイトでタッグ王座を獲得するなど、ここにきてHARASHIMAのパートナーとして存在感を増している。

 とはいえ、吉村本人は「HARASHIMAさんは1人でも大丈夫な人。シングルはもちろん、タッグでもいろんな選手とベルトを取ってきた。僕はそれができていない」と厳しい表情。決してHARASHIMAと並び立っているわけではない自分がふがいないという。

 だからこそ、今年のKING OF DDTで結果を残したい。5年連続で出場しているが、白星は「19年の大会で平田(一喜)さんからあげたひとつだけ」と唇をかみしめる。秘技に磨きをかけているが、開戦前に明かすことはできない。いえるのは得意とする払腰でとことん痛めつけること。中学、高校と打ち込んだ柔道を生かした払腰でペースを握る。もちろん、そのまま勝利を決めてもいい。

「米マット界で払腰はジュウドウスローと呼ばれている。僕がもっともっと力をつけ、この技でどんどんアピールして、柔道界だけでなく全世界のプロレス界でも『ハライゴシ』と呼ばれるようにしたい」と吉村の目が輝く。

 1回戦の相手は「僕と同じ目標を持っている。良い勝負ができる」と評価するクリス・ブルックス。198センチと長身のクリスをハライゴシでたたきつけ、勝ち上がる。2回戦(18、東京・後楽園ホール)はHARASHIM対岡谷英樹の勝者となる。

「もちろんHARASHIMAさんが勝ち上がってくるでしょう。ディザスターBOXの同門対決で恩返しをしたい」とキッパリ。群雄割拠のDDTの軍団抗争で「正直、ディザスターBOXの影は薄いかも知れない。悔しい。ここで僕がHARASHIMAさんに勝てば、ディザスターBOXの底上げにもなる。僕もHARASHIMAさんの彼女から正妻になれる」と意気込む。

 2勝をゲットできれば、もう準決勝、決勝(7月3日、後楽園ホール)だ。これ以上ないほど仕上がっている。時間があれば、ジム通いの吉村である。「さまざまなトレーニング器具がそろっているジムは、僕にとってはユニバーサルスタジオ。いろんなアトラクションを楽しんでいる気分」と高笑い。5時間、ジムに居座ったこともある。

 良い人、優しい人とよく言われる。「見た目はジャイアンだけど中身はのび太だった」と自己分析するが、これまでは、気配り、目配りしすぎてきたかも知れない。「今回のKING OF DDTから僕は変わる」と鼻を膨らませた。

 かつてノーチラスを組んでいた同期で同い年の上野勇希にはリードを許している。「(5・1)横浜武道館大会で、上野さんはメインイベント、僕はダークマッチだった」とポツリ。さすがの吉村も焦りを感じたようだ。

“豪脚”で踏ん張りハライゴシでぶんぶん投げ飛ばす。「見た目も中身もジャイアン」に生まれ変わった吉村直巳がKING OF DDT2022で大暴れする。間違いない。

次のページへ (2/2) 【写真】得意のハライゴシでクリス・ブルックスを叩きつける吉村直巳
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