高市早苗氏が20年乗り続けたスープラ、レストア進行も最難関のダッシュボードは「試行錯誤」
自民党の高市早苗政調会長が20年乗り続けた愛車1991年式トヨタスープラ(JZA70型)のレストア進捗状況が明らかとなった。
「ナンバーつきで公道を走れるようにします」
自民党の高市早苗政調会長が20年乗り続けた愛車1991年式トヨタスープラ(JZA70型)のレストア進捗状況が明らかとなった。
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スープラを買い取り、レストアを行っている奈良トヨタが11日に、奈良市内で開いた中間報告会で説明したもの。出席した高市氏は、冒頭で修理のダイジェスト映像を見ると、感激の表情でくぎ付けに。レストアメンバーからは「あれだけ喜んでくれるとは思わなかった。高市さんからしても自分の子どもを預けているような心境だと思う。すごいうれしそうでした」と、予想以上の反応に驚く声も上がった。
2月にスタートしたレストアは5割まで進んだことが報告された。
レストア班リーダーの越田実さんは「折り返し地点に差し掛かっている。ボディーや室内の塗装をしたり、これからエンジンを組んでいきます」と話した。エンジンは細かいねじなどを合わせると、数千というパーツを取りつけていくもので、古い部品は新しいものに交換するという。「今のうちに交換しておきます。2年ごとの車検はもちろん、この先10年とか乗れるようにしたい」と将来を見据える。
一方で、レストア最難関で、現在も作業中のダッシュボードの再生は「試行錯誤している状態」と、まだ出口は見えていないという。代替品はなく、オリジナルの復元が求められている。割れ目の補修はメドがついたが、シボと呼ばれる人間の皮膚のような表面の模様は難航。作業の大変さを映像で確認した高市氏もあいさつで、「ダッシュボードはあの状態だわで、本当にエンジニアの皆さまには大変なご苦労をおかけして…」と言及したほどだった。
しかし、レストアチームは諦めていない。レストア中の車両を実際に見学した高市氏は技術者チームに直接頭を下げ、感謝の思いを伝えた。
越田さんは「ボクは泣きそうになりましたね」と感激しきり。「きれいに仕上げて、完成まで見ていただきたい。やらなあかんなって思いましたね」と発奮した。
奈良トヨタの菊池攻社長は、「ナンバーつきで公道を走れるようにします。(完成の際には)ぜひエンジンをかけてもらって、とんがった部分をもう1回味わってもらえれば」と、元オーナーの高市氏に式典での再登板を熱望した。
スープラは秋ごろをメドにレストアが完了し、自動車博物館「まほろばミュージアム」(奈良市)に展示される予定。