元RIZINガール川村那月、くるみに敗れ号泣したワケ 人生初の水抜き挑戦で必死の2キロ減

YouTube企画「くるみ対川村那月 グラップリングマッチ」(2022年5月28日、「CAVE BJJ」51キロ、アマチュアグラップリングルール、3分2R)が行われ、元RIZINガールの川村那月が1R1分35秒でくるみに敗れた。

試合後、笑顔でポーズを取る川村那月【写真:ENCOUNT編集部】
試合後、笑顔でポーズを取る川村那月【写真:ENCOUNT編集部】

AACCで練習を重ねてきた川村那月

 YouTube企画「くるみ対川村那月 グラップリングマッチ」(2022年5月28日、「CAVE BJJ」51キロ、アマチュアグラップリングルール、3分2R)が行われ、元RIZINガールの川村那月が1R1分35秒でくるみに敗れた。

 抵抗むなしく腕を取られてしまった。くるみに引き込まれてからは防戦一方。三角の態勢から腕十字を極められてしまった。レフェリーの石渡伸太郎氏が試合を止めると、川村は大号泣。笑顔を作ろうとしながらも大粒の涙がこぼれ落ちていた。

 試合後、川村は「正直、この試合までいろいろあったので、本当に安心しています。悔しいですけれど、終わって良かったな。あとはみなさんがちょっとでも感じ取ってくれたらいいなっていう気持ちです」としぼりだす。

 足を首にかけられるもあきらめない姿が印象的だった。「力の使い方もすごくうまくて、されるがままだった。柔術で圧倒されたなって感じでしたね。三角を抜きたかったですが、もうちょっとで逃げられるなってところで腕を伸ばされてしまったので……。悔いはめちゃくちゃ残っている。浜崎朱加選手から教わった大外刈りを出したかったけれど、出せなかった」と唇を噛んだ。

 試合が決まってからは、浜崎や杉本恵が所属するAACCで練習を重ねてきた。2か月間でグラップリングの基礎と実戦を詰め込んだ。

「エビなどの基礎の動きをやって、後はグラップリングのマススパーをやっていました。グラップリングを知ることとくるみさん対策の作戦を2か月間同時並行で(笑)。2か月半でここまでできたし、企画があったから集中できたというのもあるんですが、もっとできるようになったら、すごく楽しいだろうなという気持ちがあります」と意欲もみせた。

 契約体重は51キロ。人生初の“水抜き”にも挑戦した。「元々53キロくらいあって、2キロ減だったんです。2か月半の間に体重で2キロを落として、水抜き500グラムくらいでジャスト計量クリアだった。選手ではないので、急に水抜きしたら危ないなとも思ったので、500グラムくらい。体調がきつい時とかもあったので、格闘家の人は本当にすごいなって疑似体験しました」とうなずいた。

 ファンのコラ画像から始まった企画。なぜ号泣したのか。“ラウンドガール”への思いがそこにはあった。

「ずっとラウンドガールのイメージが強いので『ニコニコ仕事しているだけでしょ』のような言葉を、もっとひどい口調で言われたこともあったんです。それを『いつか絶対見返してやる』と思っていて、RIZINとか格闘技のこととか勉強して、やっと今解説席にも座らせてもらえた。ラウンドガールのイメージを変えたいなというのはすごくありました」

 RIZINガールでなくなった今でも格闘技イベント「RIZIN」とは関わりがある。

「RIZINさんがすごいRIZINガールを大切にしてくれる。それがすごいびっくりして、私は芸能界で1番最初の仕事がRIZINガールだったんです。興行メンバーの一員として扱ってくれるじゃないですけれど、ただのラウンドガールとしてではなく、RIZINを一緒にPRする仲間みたいな気持ちがありました。アンバサダーやラウンドガールがこういう自由な立ち位置の団体って本当にない。今回もRIZINのPRになればという気持ちでした」と感謝も口にした。

 試合は負け。川村はうなだれることなく次を見据えていた。

「くるみさんともう1回戦いたいな。やっぱり試合企画はもっとやりたい。めちゃめちゃ楽しかったし、やっぱり格闘技好きな人は試合で盛り上がると思うので、いろんな人と腕試し企画をやっていきたいです。実は、打撃の方が得意です。打撃をもっとやりたい。これからも続けようと思っています」と目を光らせた。

 女性としての目標は“浜崎朱加”だ。「『あんなに強い女性がいるんだ』って勇気をもらった。自分は下に見られるという経験したので、女性も強いんだよっていうのを見せてもらえると力になる。私も見ている人、女性の勇気やパワーになることをやっていけたらって思います」。

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