格闘技のメガイベント「THE MATCH 2022」（ABEMAで全試合独占生中継）は6月19日、東京ドームで開催される。キックボクシングの“神童”那須川天心と、“ナチュラル・ボーン・クラッシャー”武尊の「世紀の一戦」をメインに、RISE、K-1の両団体が誇るトップファイターがズラリと勢ぞろいする。「ENCOUNT」では出場選手へのインタビューを実施。カウントダウン連載で紹介する。第7回はRISEバンタム級王者の鈴木真彦（山口道場）。K-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大（三軒茶屋シルバーウルフ）と対戦する。

　RISE王者の誇りを胸に、K-1王者と激突する。鈴木は自身と同じ25歳の金子について、「やっぱりK-1の王者。ほんまに何でもできる。一番はパンチが強いっていう、ほんまにパワーがありそうだなって印象。強い選手ですね」とまずはリスペクトを示した。

　軽量級離れしたパワーを誇る金子に対し、鈴木も32勝のうち19KOと数々の相手をリングに沈めてきた。

「僕も相手もアグレッシブなんで、そういった面では、KO決着には自然となると思うんですよね。僕はやっぱり、どの試合もそうですけど、今回もやっぱり、1ラウンドから倒しにいくし、向こうも多分こういう会場やから、派手に勝ちたいというのもあると思うんで。間違いなくKOで終わるでしょうね」

　KO決着になると断言。王者対決については、「ただ単にRISEの王者が強い、K-1の王者が強いとかじゃなくて、やっぱり格闘技が盛り上がってほしい。もちろん僕もRISEを背負ってるので、そこはもちろん前提なんですけど、もっと違う何かを皆さんに伝えたいと。交わることがないと言われていた二つの団体の、チャンピオン同士の対決なんで見ている人に何かを感じてもらえたら」。

　東京ドームは、超満員の観衆で埋まることが確実だ。初めてRISEを、K-1を見に足を運ぶファンも少なくはないだろう。そんな中でRISEの王者は意気込んでいる。

「今回は特にメインのためだけにくるお客さんもいてると思う。格闘技が特別好きとかじゃないお客さんにも格闘技って面白い、こんな選手もいるんやと。僕もいつもKOにこだわっているし、鈴木真彦っていうおもろい選手おるんやって知ってもらいたい」

〇…ENCOUNTではインタビュー実施選手に天心―武尊を予想してもらった。

　鈴木の予想「ほんまにわからない」。

「忖度なしに、正直ほんまにやってみないとわからない。お互いがもう全然違う戦い方なんで、相手に何もさせないような戦いをする天心選手と、自分のフィールドに持ち込んでいく武尊選手。ほんまに最強の“ほこたて”対決ですよね。

　僕もファイターとしてやってるんで、“このカード楽しみやな”ってなるのはちょっと悔しいんですけど、でも、一格闘技ファンとして見てみたいなっていうめっちゃ楽しみなカードですよ」

□鈴木真彦（すずき・まさひこ）1997年2月21日、大阪市八尾市出身。2013年、DEEP☆KICKでデビュー。第7代RISEバンタム級王者。32勝（19KO）5敗。168センチ、55キロ。