井上尚弥、PFP1位に輝いた内幕 最後はリング誌編集長が決断「彼のオフェンスは完璧」

ボクシングの世界バンタム級3団体統一を成し遂げた井上尚弥(大橋)が、権威ある米老舗専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)最新版で1位に選出された。日本のボクサーで史上初の快挙を成し遂げた。

井上尚弥【写真:Getty Images】
井上尚弥【写真:Getty Images】

2位のウシクと1票差で栄冠

 ボクシングの世界バンタム級3団体統一を成し遂げた井上尚弥(大橋)が、権威ある米老舗専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)最新版で1位に選出された。日本のボクサーで史上初の快挙を成し遂げた。

 リング誌のPFP選定は9人の選考委員による投票で決まるが、最後の決め手はダグ・フィッシャー編集長の1票だったという。選考委員の1人、トム・グレイ氏が記事で内幕を明かしている。

 前回のランキングでは1位の3団体ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、2位のWBO世界ウェルター級王者テレンス・クロフォード(米国)に次ぐ3位だった井上。

 今回の投票では9人中8人の投票が終わった時点で、ウシクと井上が4-4で並んでいたという。

 グレイ氏は「この時点でスコアは4-4、編集長のダグ・フィッシャーも当初は迷っていた」と振り返っている。

 それでもフィッシャー氏は「イノウエのパフォーマンスはセンセーショナルで、完璧なオフェンスボクシングのように見えた」とし、さらに「私は彼が少なくとも1つ上の順位になることに賛成だ。1位はイノウエとウシクの一騎打ちになると思う。どちらかがそのPFPのトップの位置にいても問題はない」と続け、最後は井上を選択したという。

 リング誌PFP、トップ10は以下の通り。

1位井上尚弥(日本)

2位オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)

3位テレンス・クロフォード(米国)

4位エロール・スペンスJr.(米国)

5位フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)

6位サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)

7位ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

8位ドミトリー・ビボル(ロシア)

9位ジョシュ・テイラー(英国)

10位ジャーメル・チャーロ(米国)

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