「Apex Legends」世界3位のTeam UNITE 躍進ZETAから刺激「『やってやるぞ』という気持ちに」
バトルロイヤル型FPS「Apex Legends」の世界大会「Apex Legends Global Series」(ALGS)プレイオフで、日本のeスポーツチーム「Team UNITE」が3位に入る快挙を成し遂げた。7月には1年間かけて行われたプロリーグ王者を決めるチャンピオンシップが行われ、Team UNITEの出場もすでに決定している。躍進を続ける日本eスポーツ界をけん引する「Team UNITE」Apex Legends部門のFtyan、Lejetta、sakuの3人に、現在の思いと今後の目標を聞いた。
Apex Legends世界大会プレイオフで3位に入る快挙
バトルロイヤル型FPS「Apex Legends」の世界大会「Apex Legends Global Series」(ALGS)プレイオフで、日本のeスポーツチーム「Team UNITE」が3位に入る快挙を成し遂げた。7月には1年間かけて行われたプロリーグ王者を決めるチャンピオンシップが行われ、Team UNITEの出場もすでに決定している。躍進を続ける日本eスポーツ界をけん引する「Team UNITE」Apex Legends部門のFtyan、Lejetta、sakuの3人に、現在の思いと今後の目標を聞いた。(取材・構成=片村光博)
――ALGSで世界3位となりました。率直な感想を教えてください。
Ftyan「悔しいという気持ちが一番大きくはあります。ただ、自分たちにとって初めての世界大会だったので、どこまで行けるかは想像できない部分もありました。3位になれて少し安心したと言いますか、自分たちの実力がしっかりあるということは感じられました。悔しさも安心感もあり、『次、やってやるぞ』という思いですね」
Lejetta「世界1位を目指していて、実際に届く位置だったので、本当に悔しいんですが、3位は悪くない成績。そこはうれしく思います」
saku「シンプルに僕はうれしいと思ったんですが、1位を取れる可能性もあった。そこは悔しいと思いますね。でも、次のチャンピオンシップにつながっていると思うので、頑張りたいと思います」
――終盤にはチャンピオンを獲得し、優勝にあと一歩と迫る瞬間もありました。そのときの心境はいかがでしたか?
Ftyan「ただ『ナイス!』とうれしい気持ちでした。そこから少したって、次の試合が始まるまでの間は、勝てる気しかしませんでした。『勝てる』という気持ちが湧いてきていましたね」
Lejetta「その前から流れが良くて、いつものUNITEの良い雰囲気、勝てる雰囲気があったんです。『行けるぞ』という感覚しかありませんでした」
saku「めちゃくちゃうれしかったです。次もチャンピオンなら優勝というところまで行ったので、うれしさを抑えつつ、気を引き締めていくぞ、という気持ちでした」
――チャンピオン獲得後、Ftyan選手は現地のカメラでかなりフォーカスされ、“マッチョポーズ”も話題になりました。
Ftyan「カメラを向けられたら何かをしようかなと思っていました。あのときは結構カメラを向けてくれて、うれしかったので調子に乗っていました(笑)。少し恥ずかしかったですが、みんなが喜んでくれていたみたいなので、そこは良かったです」
――オフライン大会ということもあり、ゲーム外でも“見られる”経験はいかがでしたか?
Ftyan「初めての顔出しというわけでもなかったので、普段どおりの、ちょっと調子に乗っている感じを(笑)、そのまま見てもらえたのかなと。緊張は全然、なかったです」
saku「ずっとプレイしているところを撮るカメラと、別のカメラマンさんのカメラがあったんですが、実際の配信を見ていなかったので、『自分が撮られている』という意識はあまりありませんでした。家でゲームしているような、ありのままでしたね」
Lejetta「僕は『カメラに撮られているのか』とすごく意識していて、カメラがないとしてしまうような仕草も『やべ、できないな』ってことは結構ありましたね(笑)」
――世界大会ならではの雰囲気は感じましたか?
Ftyan「会場入りする前、移動中や空港でも他の海外選手にも会っていて、そこから『世界大会に来たんだな』という気持ちが高まっていました。ホテルまで行ったら、これまで配信で見てきた選手たちがいっぱいいて、『来た!』となりましたね。会場は初のオフラインということもあって、テンションが上がって、よりパフォーマンスが高くなるような感じでした」
Lejetta「僕は2年前から競技シーンに入って、オフライン大会に行ける機会もコロナ禍でなくなったりしてしまったんです。今回が初のオフライン大会で、『やっとこの場所に来られたな』という感覚でした。オフライン会場を生で見て、『やってやるぞ』という思いが湧いてきました」
saku「現地に到着して、セッティングが終わるくらいまで、世界大会の実感があまりなく、上の空のような感じでした。スイッチがしっかり入ったのが大会直前。『これが世界大会か』となりました」