俳優の斎藤工が25日、都内で行われた映画「シン・ウルトラマン」（公開中）大ヒット御礼舞台あいさつに登場した。当日は共演者の長澤まさみ、西島秀俊、有岡大貴、早見あかり、山本耕史、樋口真嗣監督も登壇し、撮影時のエピソードを語っていた。

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　ウルトラマンになる男・神永新二役の斎藤にMCが「反響はどうでしたか」という質問をぶつけると、「すごいものがありますね。普段はメールで済ます方が、興奮を共有したいのか電話で感想を言ってくださる方が多かったですね。童心に戻ったような、童心が周りに増えました。『なんとなく見たよ』というよりはこの人見たんだというのがはっきりわかる。僕もまだ見たりないですね」と回答。外星人・メフィラス役の山本は「ちょっと前に出ていた映画の興業収入を1日で抜かれました」と笑いを誘った。

　また、MCから「外星人・メフィラスはSNSなどでも話題になりました。演じるなかで大事にされたことは」という質問が上がると、山本は「クランクインは公園のシーンだったと思うんですけど、ブランコに座っている設定なので、自分なりに動いてみたら監督がくんでくださった。前に柵があるんですけど、『そこで立って人間にはできないことをしたらどうですか』と聞いてみたら、監督から『人間になじんでいる感じにしたいので、なしです』と言われたんです。なるべく人間側に寄せてほしいということだったんですね。僕は中身はトリッキーなことをやるイメージでやったので、それがいいバランスになったと思うんです。あとは気をつけたのは余計な動きをしないようにしました。人間ってしゃべっているときに手を動かしたりすることが多いと思うんですけど、なるべくやらないようにしました」と熱弁をふるった。

　山本が「それは斎藤くんもそうですよね。まばたきとか」と話題を振ると、斎藤は「僕の役はメフィラスとは違うタイプの外星人で地球人とのミックスなので。フィギュアっぽいというか。神永の肉体をそこまでコントロールできてない。地球のものではないのですが、メフィラスとは違いがあるというのが衝撃でした。メフィラスの語る言葉にめちゃくちゃ説得力があって、それを響かないようにしなきゃと、内側でのアクティングの攻防がありましたね」と振り返った。

　同作は、1966年の放送開始以来、今なお根強い人気を誇るウルトラマンの55周年記念作品。日本に「禍威獣（カイジュウ）」と呼ばれる巨大不明生物が現れると、限界を迎えた日本政府がスペシャリストを集めて「禍威獣特設対策室専従班」を設立。同作では通称「禍特対（カトクタイ）」の人間模様や突如現れた銀色の巨人「ウルトラマン」の活躍を描く。公開12日間で観客動員143万人、興業収入は21.6億円を突破した。