【鎌倉殿の13人】菅田将暉が感じた義経の最期 「何かほっとしているよう」
俳優・小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)の第20回が22日に放送され、俳優・菅田将暉が演じる源義経の最期が描かれた。菅田は収録現場でのインタビュー音声シリーズ「かまコメ」にコメントを寄せ、義経の最期のシーンを演じた思いなどを明かした。また、静御前役の石橋静河もコメントを寄せた。
静御前役の石橋静河は白拍子の舞いに感動「すごく驚きで、新鮮でした」
俳優・小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)の第20回が22日に放送され、俳優・菅田将暉が演じる源義経の最期が描かれた。菅田は収録現場でのインタビュー音声シリーズ「かまコメ」にコメントを寄せ、義経の最期のシーンを演じた思いなどを明かした。また、静御前役の石橋静河もコメントを寄せた。
菅田は義経の最期のシーンを演じ、「演じていても思ったんですけど、義経のせりふの通り、壇ノ浦で平家を滅ぼした瞬間から、何かぽっかり空いている感じがずっとありました。そこからの義経は、生きてはいるんだけど、亡霊のように、のめりこむもの、目標みたいなものがなく生きていたようでした。いろんな思いがありますが、今日演じた感じだと、何かほっとしているようなところもあると思います。今日、最後に思ったのが『これで兄上(頼朝)とのいざこざが終わるな』という、そんな気持ちでした」と義経役の思いを明かした。
兄・頼朝(大泉洋)との関係については「第14回ぐらいから、義経は頼朝に会っていないんですよね。そこがやっぱり一番楽しみな部分じゃないですか。『悲しい話だけど、頼朝・義経をどう描くんだろう』って視聴者目線で見たときに、この2人の仲たがい感の描かれ方は千差万別で、いろんな見せ方があるけれど、でも、どんな描かれ方でも、義経はただただ純粋に兄上のことが好きなんだな、っていうのだけは共通していると思いました。そこは最後までできてよかったと思います。そこにただ悲しさだけじゃなくていろいろな笑いも入ってくるし、リアルな『なんでこんなことになっちゃうかなぁ』っていうのを最初に持ってきて、ちゃんと最後の里(三浦透子)とのところまでつなげてくる脚本家・三谷幸喜さんはすごいなと思いました」とした。
一方、静御前役の石橋静河は舞を披露するシーンについて言及。「プレッシャーはもちろんあったんですけど、リハーサルを何回か重ねていくうちに、すごく面白いなって感じて。こんなこと、普通は経験できないので。本当にタイムスリップしたようなセットの中で、扮装したほかの役者陣の方々がいる中でこうやって踊る機会をもらえるのがすごく幸せだなという気持ちのほうがプレッシャーよりも勝って、稽古は大変だったんですけど、今回これをやらせてもらえて本当によかったなと思いました」と満足げ。
また、白拍子について石橋は「白拍子はもちろん映像では残っていないし、絵でも残っていないと思うんです。だからどういう動きをしていたのかというのは、本当のところは誰にも分からない。だけど、静御前が『しづやしづ』と歌いながら舞ったというのは、ほぼ史実だということが文献に書かれているので、その踊りの部分っていうのは『こうだろう』と想像で進めていきました。刀や扇、烏帽子など男っぽいふん装をした、すごくりりしい踊りなのですが、それがもっと日本舞踊に近いような、はんなりした女性らしい動きだったら、西洋の動き・ダンスとは全く違うので、それはそれで難しかったと思うんです。でも今回は足を蹴り上げるなど、派手な動きがけっこうあったので、それは今まで私がやってきたことが生かされていたかなと思いますし『こんな踊りを昔の女性がやっていたんだ』っていうのはすごく驚きで、新鮮でした」とコメントした。