1か月飛行機乗り放題「Peachホーダイパス」 “超お得”チケットの現実的な利用方法は?
格安航空で知られるピーチ・アビエーションがスペシャルなチケットの販売受け付けを始めた。6月1日から30日までの間、国内線全33路線が乗り放題となる「Peachホーダイパス」だ。旅行好きの人にとって超お得チケットであるのは間違いないが、販売枚数が決まっているため今回は抽選となる。
北海道へ! 沖縄へ! 激戦必至 応募期間は23日昼まで
格安航空で知られるピーチ・アビエーションがスペシャルなチケットの販売受け付けを始めた。6月1日から30日までの間、国内線全33路線が乗り放題となる「Peachホーダイパス」だ。旅行好きの人にとって超お得チケットであるのは間違いないが、販売枚数が決まっているため今回は抽選となる。
チケットは4種類。特別価額のライト(1万円)とスタンダード(2万円)、通常価額のライト(2万9800円)とスタンダード(3万9800円)だ。スタンダードは座席指定料と20キロまでの受託手荷物1つが無料となる。どうしても窓側か通路側の席がいい、重い荷物を預けたい、という希望がある人はスタンダードを選択する必要がある。反対に席はどこでもいい、荷物は少ないので機内に持ち込む、という旅のスタイルに慣れている人はライトで十分だ。
さて、この「Peachホーダイパス」だが、販売枚数は合計でわずか110枚という限定品(特別価格10枚、通常価格100枚)のため争奪戦となるのは必至。抽選に当たらないと当然ながら入手できない。ただし、特別価格と通常価格の両方に1回ずつ応募できるためライトを選ぶなら1万円と2万9800円の両方に応募する手はある。
国内路線が1か月間乗り放題(土・日・祝日も利用可)というのは大変お得に見えるが、実際にどれぐらいの日程を旅行に充てられるかを考える必要がある。このキャンペーンの第1弾(昨年11月)は国内全路線が対象で即日完売。第2弾(今年1月)は九州路線が対象で1万5000件以上の応募があった。1か月に50回以上搭乗した人もいたらしいが、仕事との両立を考えると、土日の前後に有給休暇を足して利用するのが現実的だ。
試しに、6月4日の東京(成田)午前7時20分発→石垣同10時55分着(シンプルピーチ、以下同)、5日の石垣午後6時45分発→東京同10時5分着を予約すると計3万2280円(19日正午現在)となる。復路を6日にずらすと往復で計2万8280円だ。この1回の往復で「Peachホーダイパス」通常価額のライト(2万9800円)とほぼ同額となるので応募する価値はありそうだ。
同様に別府温泉目当てで6月4日東京午前10時15分発→大分午後0時10分着、翌5日の大分午後0時50分→東京同2時35分着を予約すると計9480円となるが、大分空港から別府市内まではバスで約45分かかるため1泊2日だと現地滞在時間はわずかしか残されていない。目的地によっては現地で寝るだけ、という事態にもなりかねないため、フライトスケジュールを事前によく確認すべきだろう。さらに、空港までの鉄道やバスの運賃、現地での宿泊代や移動費を加味すると、それなりの出費になるので覚悟が必要だ。
東京や大阪から沖縄・北海道方面を目指すなら通常価額のライト(2万9800万円)への応募も検討できるが、そうでなければピーチ公式サイトで通常のチケットを購入した方がお手軽かもしれない。そもそも当選確率が極めて低いので筆者はダメ元で特別価額のライト(1万円)に応募することにした。応募期間は23日午後0時59分まで。当選発表は26日午前11時。後日、当選者にのみパスを販売する。