放送事故ギリギリ…最後の最後で見せたフジの「狂気」 昨今のテレビへの“アンチテーゼ”か【ネタバレあり】
ぶっ飛び企画の数々でフジの深夜で話題をかっさらい続けた「ここにタイトルを入力」が16日の放送で最終回を迎えた。この日の放送も視聴者の期待を裏切ることなく、“カオス”な企画を放送し、無事にSNS上をザワつかせていた。
6週連続「ここにタイトルを入力」がついに最終回
ぶっ飛び企画の数々でフジの深夜で話題をかっさらい続けた「ここにタイトルを入力」が16日の放送で最終回を迎えた。この日の放送も視聴者の期待を裏切ることなく、“カオス”な企画を放送し、無事にSNS上をザワつかせていた。
同番組は2021年11月と12月に深夜のチャレンジ枠で2度放送。ぶっ飛んだ企画の数々がにわかに注目を集めていた。そんな「ここにタイトルを入力」が月曜PLUS枠で6週連続で放送されている。入社2年目(現在は3年目)の若手ディレクターが企画したことでも話題の同番組の6週目が16日に放送された。
(※以下、番組の内容に関する記述があります)
今回の企画は、お笑いコンビ「フットボールアワー」後藤輝基をMCにトークを展開する「真夜中のおしゃべり倶楽部」だ。
この番組の恒例となった事前打ち合わせ映像。今回は後藤に対して、出演者が売れっ子ばかりのため、「裏かぶりが怖い」とスタッフが不安を吐露。「いつ裏かぶりしてもいいようにする」と宣言するところから番組はスタートした。
軽快なBGMに乗せてスタートしたトーク番組。おかしな点はどこか探そうと画面を見ると“誰もいない”……。テロップで誰が何を発言しているかをうっすら把握することはできるが、画面上には確かに“誰もいない”のだ。それのみならず、声すらもなし、無音の状態に時折のっかるBGMや効果音が鳴り響く。
“誰もいない”のにもかかわらず、内容はしっかりと伝わってくる。いかにいまのテレビ番組が“編集頼り”になっているかが分かるまさに“アンチテーゼ”のような演出となっている。
番組ではスペシャルゲストとしてIKKOが登場するが、もちろん姿は見えず、声も聞こえない。それにもかかわらず本当にいるかのように見えてくるから驚きだ。
その後も「ぺこぱ」や「ジャングルポケット」ら売れっ子芸人がテロップで登場。しかし、テロップのみで本当にスタジオにいたのかどうかすらも分からない。結局番組終了まで演者は登場することはなかった……。
この奇妙な放送にSNSももちろん反応。「この番組本当にやばい、おかしい、とがりきってる」「最終回が1番狂ってた…」「すげえな」「演者の凄さ、カメラ・編集の大事さがすごくわかるw」「最終回が1番狂気じみてた」と“賛辞の声”が並んだ。
ついに全6回の放送を終えた「ここにタイトルを入力」。見るものに衝撃を与える企画・演出の数々は、間違いなく爪痕を残したといえるだろう。今後もフジの攻めた番組に期待したい。