24年大河は大石静氏が脚本 平安貴族の「セックス&バイオレンス」を描くと気合十分
NHKは11日、2024年放送予定の大河ドラマの制作発表を行った。紫式部を主人公とする「光る君へ」に決まり、女優の吉高由里子が主演、大石静氏が脚本を務めることを発表した。
2024年大河「光る君へ」制作発表
NHKは11日、2024年放送予定の大河ドラマの制作発表を行った。紫式部を主人公とする「光る君へ」に決まり、女優の吉高由里子が主演、大石静氏が脚本を務めることを発表した。
女性が主役の大河ドラマは56作目 2017年「おんな城主 直虎」(柴咲コウ)以来。今作は、「源氏物語」を書き上げた紫式部を主人公に、藤原道長との関わりや、平安時代の貴族たちの権力闘争なども描かれる。
脚本を務める大石氏は、06年に放送された「功名が辻」以来、大河ドラマを担当するのは2度目。この日の制作発表に出席した大石氏は「また大河をやりたかったけどお声がかからず……」と念願の再登板であることを告白。「『平安時代』と聞いて、誰が見るのかしらと最初は不安になったけど、紫式部は生没年が不明で、お墓がどこにあるのかも分からない。挑戦しがいがある」と笑い、「人生最後の賭けだと思ってイチかバチかで引き受けた」と明かした。
紫式部は藤原道長と出会い、お互いに惹かれていくが、その部分については「絡み合う2人の感情を描きたい」と意気込み。さらに藤原家の権力争いについては「『華麗なる一族』と『ゴッドファーザー』を足して3倍にしたくらいの権力闘争と面白い話がある」とニヤリ。「セックス&バイオレンスを描きたい」と並々ならぬ気合を込めて話していた。
紫式部を演じる吉高は「そんなに血肉をむさぼり食う内容なのかと不安になる」と苦笑いも、「セックス&バイオレンスじゃなく、もうちょっと繊細になると思う」と期待を寄せていた。