平均年齢68歳のシニアeスポーツチーム 仲間と切磋琢磨、「孫と対戦できる」喜びも

仲間たちと学びながら成長する場となっている【写真:(C)株式会社エスツー】
仲間たちと学びながら成長する場となっている【写真:(C)株式会社エスツー】

「ハードルは高いですが、得られるものは多いと思います」

 秋田県は高齢化率日本一の秋田県にあって、「ネガティブなものをポジティブに」もテーマの一つ。年齢を言い訳にせず、果敢に新しいもの=eスポーツにチャレンジする姿勢は、まさに“ポジティブ”なものだ。

 海外では以前、スウェーデンのシニア世代によるeスポーツチーム「シルバー・スナイパーズ」の活躍が話題となった。緒方氏はまだeスポーツに触れていないシニア世代に対して、「ハードルは高いですが、得られるものは多いと思います」と呼びかける。いわゆる“全盛期”が若年層でも、始めるのに「遅すぎる」ということはない。

 先日は「VALORANT」世界大会で日本代表の「ZETA DIVISION」が下馬評を覆して3位に躍進し、大きな盛り上がりを呼んだ。「マタギスナイパーズ」にも、大会の配信を見ている選手はいたという。

 確かに心理的・設備的にもハードルがまだまだ低いとは言えないeスポーツだが、少しずつカジュアルに取り組むための環境が整ってきていることも事実。“世界に挑む日本”が世の中を沸かせたタイミングで、「自分はもう遅い」という固定観念を取り払い、ぜひ「マタギスナイパーズ」の面々のようにeスポーツの世界に自ら触れてみてほしい。

次のページへ (3/3) 【写真】「マタギスナイパーズ」の練習風景
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