松坂桃李、壁にぶつかったら「1回立ち止まる」 新社会人への言葉に広瀬すず「感動」
俳優の松坂桃李、女優の広瀬すずが8日、都内で行われたダブル主演映画「流浪の月」(13日公開)の試写会イベントに出席した。
松坂桃李のポジティブな思考回路「いい意味で割り切ったマインド」
俳優の松坂桃李、女優の広瀬すずが8日、都内で行われたダブル主演映画「流浪の月」(13日公開)の試写会イベントに出席した。
2020年本屋大賞に輝いた凪良ゆう氏による同名小説が原作。10歳のときに誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗を広瀬が、その事件の“加害者”とされた当時19歳の青年・佐伯文を松坂が演じる。
本作は「悪人」「怒り」などの李相日(リ・サンイル)が監督を務めた。李監督と初タッグとなった松坂は「李さんが作る現場作りは1シーン1シーン正面から向き合ってじっくり煮詰める感じで、自然と役と作品に没入できた。あっというまに時間が過ぎていって、気づいたらどっと疲れていた。そういうのは初めてだった」と撮影を振り返った。
この日は会場に春から新社会人となった約50人が集結。松坂と広瀬に質問するコーナーが設けられた。「希望の部署に配属されなかったらどう頑張ればいいのか」という具体的な質問が飛び出ると、松坂は「僕も部署じゃないけど、この作品やりたくても違う作品があった場合『なんでこの作品をやれないんだろう』と思う。けど、いま思うとこの作品をやったからこそ、別の作品につながる。それが最善のルートだったと思う。希望じゃない部署でも、いい意味で割り切ったマインドで挑めると思う」と助言した。
また、「壁の乗り越え方」では「僕は1回立ち止まるかも。周りが気になってしまうけど勇気を振り絞って立ち止まるのも1つの方法。自分がやらなきゃいけないことが見えているので、そこからピックアップする。そういう突破口で乗り越えてきましたね」と紹介した。
約30分間、新社会人と触れ合った松坂が「すごくいい時間だった。こちらも身が引き締まる。こっちももらった部分がありますね」としみじみ。広瀬は、新社会人にエールを送る松坂を見て「桃李さんの意見に感動しています。私も“そっち側”でいろいろ聞いてみたかった」と松坂のトークに感服していた様子だった。