「今夜はコの字で」で好演の浅香航大 三十路前の覚悟「現場の空気を作るのは自分」
平成生まれのヘタレ青年を演じる俳優の浅香航大は、「周りを幸せにできる存在」を目指していた。BSテレ東真夜中ドラマ「今夜はコの字で Season2」(土曜深夜0時~)では、昭和生まれのバリキャリウーマン(中村ゆり)に焦がれる後輩を熱演。浅香はENCOUNTのインタビューで、2年ぶりに再開した同作への思い、30歳を前にした心境の変化を明かした。
8月には三十路に 「周囲を幸せにできる存在になりたい」と意欲
平成生まれのヘタレ青年を演じる俳優の浅香航大は、「周りを幸せにできる存在」を目指していた。BSテレ東真夜中ドラマ「今夜はコの字で Season2」(土曜深夜0時~)では、昭和生まれのバリキャリウーマン(中村ゆり)に焦がれる後輩を熱演。浅香はENCOUNTのインタビューで、2年ぶりに再開した同作への思い、30歳を前にした心境の変化を明かした。(取材・文=西村綾乃)
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浅香は「今夜はコの字で Season2」の撮影ができることを心底喜んでいた。
「2年半前に前作を撮り終えたとき、関係者と『ぜひ、続編をやりたいね』と話していたので、『2』の放送が決まって、うれしかったです」
作品は、集英社インターナショナルから出版されている同名タイトルの漫画が原作で、2020年1月期に放送された。憧れの先輩・恵子に教わったコの字型をした酒場で出会う常連客や店主とのやり取りを通じ、平成生まれで広告代理店に勤める吉岡としのり(浅香)が成長していく姿が描かれている。ダブル主演を務める中村が演じる恵子が知見を広めるため、フードコーディネーターとしてイタリアで修業。帰国したところから、新シーズンがスタートした。
「ドラマでは後輩もできて、キャリアアップもしている吉岡ですが、恵子先輩の前では“ヘタレ”のまま。2年間も連絡を取れないでいたのに、思いを寄せ続けるなんて、なかなかのことですよね」
作中では、吉岡が「Z世代」の後輩に手を焼く様子も描かれているが、プライベートの浅香は、割り切り上手だという。「考え込むことはあっても、それはそれという感じで、1人で切り替えができるタイプです」。ハートが強くなった理由の一つには、三十路を迎える覚悟もあるようだ。
「これまでの現場は(吉岡のように)後輩であることが多かったですが、最近は後輩ができるようになりました。8月で30歳になります。後輩の前でクヨクヨしてはいられない。周りを幸せにできる、笑顔を絶やさない存在でありたいです。現場の空気を作るのは自分だという気概を持って頑張りたいです」
コロナ禍で友人らと飲食店に出向く機会は減ったが、「吉岡のように、自宅以外に帰る場所が持てることは理想」。その上で、「感染拡大が落ち着いたら、地元の神奈川県内にあるベトナム料理店に親しい先輩と行くことを楽しみにしています」と明かした。そして、気になる恵子との恋路については、「コの字に通って2人で過ごす時間が素敵だと噛みしめていくようになっているのは確か。進展……してくれると信じています」と言った。視聴者を幸せな気持ちにするべく、浅香は何度もうなずいた。
□浅香航大(あさか・こうだい)1992年8月24日、神奈川県生まれ。フジテレビ系「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」(2011年)で連続ドラマに初出演。映画「桐島、部活やめるってよ」(12年)、NTV×Hulu「君と世界が終わる日に Season1・2」(21年)など、話題作に多数出演している。ABEMAオリジナル恋愛番組「私たち結婚しました2」(22年)も話題になった。182センチ、血液型O。
メイク 安方成穂、スタイリスト 根岸豪