谷村奈南、還暦迎えた母は“親友であり同志” 自暴自棄の時期を支えてくれた「愛の人」
「真実を深掘りしていき、自分の表現のクオリティーを少しでも上げていきたい」
音楽活動では昨年に新曲リリース、ワンマンライブを行い、作詞作曲の提供やプロデュースといった裏方としても活躍。さらに、今年1月からはとある企業のブランディング業務を受け持つなど、新境地をどんどん開拓している。表現者として、今後についてどう考えているのか。
「“本当の自分”を表現するのはまだまだベイビーステップで、何かをしようとすると恐怖心が出てきて、日々取り除いているところではあります。ヨガでも言葉でも音楽であっても、世の中に対して何かを表現するにあたり、真実を深掘りしていき、自分の表現のクオリティーを少しでも上げていきたいです」と強調する。
さらに、人としてあるべき姿をこう思い描いている。「芸能の仕事も新しい会社の仕事もそうですが、他人との関わり合いの中で自分ができることがあると思っています。それは壮大過ぎてちょっと恥ずかしいのですが、自分の曲でも書いた英語の『Unity』を『団結・統合、さらには調和』と考えるとするならば、私とせっかく関わってくれる人たちが、調和、つまり、幸せの状態でいてほしいと思うんです。1人1人が個性を生かし、人生の喜びを感じて使命を果たしてほしい、そう願っています。それには私自身の内側の調和も必須なので、もっと深掘りしていく必要があるのですが、みんなと一緒に成長、前進していくイメージです。いま世界はいろいろな面で大変なことになっていますが、1人1人の思い、エネルギーは軽視できないぐらいパワフルです。調和のエネルギーが、個人から地域・社会・国へと調和が広がっていけば。いまの私はまだまだ小さいですが、力になっていきたいです。それには、いまこの瞬間を大切にすること。いまを大事に生きていきたいと思っています」
□谷村奈南(たにむら・なな)、1987年9月10日、札幌市生まれ大阪・ハワイ育ち。奈良帝塚山中・高、青山学院大法学部卒。2007年5月、シングル「Again」で歌手デビュー。19年冬に会社を設立、現在はフリーとして活動。21年5月に、5年ぶりとなるニューシングル「The Power Of Unity」を配信リリースするなど音楽活動を再開するほか、堪能な英語を生かした仕事に従事し、カウンセリング・ヨガ講師など多岐にわたる。