つぶやきシロー、金や仕事に執着ナシ 全盛期の年収は「すごかったんじゃないですか」

「こんな人いるよねぇ~本を読んでつぶやいた」(自由国民社)が発売中のお笑いタレントのつぶやきシロー(51)。執筆だけではなく、ナレーションなどの声の仕事でも活躍中。「普段はどんな生活を送っているのか」との素朴な質問を投げかけてみると……。

普段の生活について語ったつぶやきシロー【写真:ENCOUNT編集部】
普段の生活について語ったつぶやきシロー【写真:ENCOUNT編集部】

独占インタビュー、著書「こんな人いるよねぇ~本を読んでつぶやいた」発売

「こんな人いるよねぇ~本を読んでつぶやいた」(自由国民社)が発売中のお笑いタレントのつぶやきシロー(51)。執筆だけではなく、ナレーションなどの声の仕事でも活躍中。「普段はどんな生活を送っているのか」との素朴な質問を投げかけてみると……。(取材・文=平辻哲也)

 日常に感じた、あれこれをツイッターで毎日のように発信するつぶやきだが、今はどんな割合で仕事をやっているのだろうか。

「10の割合で言えば、テレビ0、ライブ1、執筆1。普通は全部足して10だけど、全部足しても2(笑)。テレビのバラエティーがあるわけでもないし、お笑いライブにも呼ばれないですし、ラジオのレギュラーがあるわけでもない。でも、自分のため、お金のためには頑張れないもんですよ。家庭があったり、子どもがいたら、一生懸命働かないといけないけど、独り身だしね。酒飲んで、好きな野球を見られればいいんだから。無理して、人と会って気遣って、ストレスためてまで働く必要ない。今の状況でいい」

 普段はどんな生活を送っているのか。「いや、何もしてないですよ。ホント野球を見てばっかり。メディア的には中日ファンと言っているし、実際に大学は(中日のドラゴンズの地元)愛知に行ったけど、中日だけじゃなくて、野球全般が好き。朝起きて、大リーグを見て、春夏だったら、高校野球もやっているし、夜はプロ野球のナイター。もうエンドレスに見られますからね。それで酒飲んで、ダメ人間の生活ですよ。それなりの生活になれていくもんなんです」。

 しかし、売れることにも、お金にも執着はない。「もっとガツガツいこうとか、YouTubeでお金もうけを、とか思ったりもしますけど、それなら、面白い、納得のいく仕事をしたいので、いっぱいやりたい、とは思えない。世間にはそんなかもしんない仕事でも、ノーギャラの仕事でも、やってよかったね、と思えることしたいかな」。

 本を読んで、その感想をつぶやき流につづった書籍「こんな人いるよねぇ」は個人的には充実感のある仕事だったという。「正直、小説は書くのがしんどい。活字恐怖症というか、飽きちゃうんですよね。『じゃあ、コラムで自由にどうぞ』と言われても書けないんです。むしろ縛りがあった方がいい。でも、これなら本という素晴らしいものを入り口にネタっぽいことも表現できる。こういう場は貴重だったんです。後は声の仕事も面白いので、やっていきたい。逆に、何かいい仕事ないですかね?」と笑う。

 2011年、小説「イカと醤油」で作家デビューしたが、実はこれもイヤイヤだった。「呼ばれて、会社に行ったら、マネジャー、宝島社の人、その間に入った人がいて、もう書く前提で進んでいて、イヤとは言えない状況。宝島社の人は『単独ライブとか見ました。結局、ネタも漫談も文章なんで、書けますから』って押されちゃって、逃げられない。だから『期限は決めないでください。旅館みたいなところに缶詰はイヤですかね』と言ったけど、俺ごときに、そんな金をかけるわけもなく……。ただ、半年くらい何もしないで、ほっておいたんです。作家さんは、『次は何を書きたい』というけど、すげえバイタリティーだな、と思いますよ。書きたいものなんて、ないもん」。

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