タレントのコロッケ（62）が28日、東京・目黒区にある美空ひばり記念館で会見を開き、自身がプロデュースするコロッケ専門店で、美空が愛した「エビコロッケ」を29日から期間限定販売することを発表した。

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　美空が生前暮らした邸宅で、美空の物まねをする際の装いで行った発表にコロッケは緊張しきり。美空の息子で「ひばりプロダクション」の加藤和也代表取締役は「母が愛した味が再現されうれしい」と感激していた。

　コラボレーションは、美空がことしの5月29日に生誕85年を迎えることから企画。コロッケは「美空ひばりさんが食べていたものを食べたいと思うファンの人も多いと思う。食べて元気になってもらえたら」と思いを込めていた。

　販売されるエビコロッケは1973年から美空さんの料理番として台所を守っていた辻村あさこさんに伝授されたレシピを基に開発したもの。新鮮なじゃがいも、大きめのエビが使われていることがこだわり。加藤代表取締役は「何杯でもご飯を食べられた。思い出の味」と話していた。

　商品は東京、大阪など全国15店舗を展開する「コロッケのころっ家」で販売。単品販売はなく、「美空ひばりBOX」として発売する。エビコロッケ3個と店で一番人気の特製ビーフコロッケ2個の5個セットで、価格は1156円。10月31日まで取り扱う。購入者には美空とコロッケの似顔絵をモチーフにした「美空ひばり×コロッケ千社札風シール」をプレゼントする。

　美空に扮（ふん）したコロッケの物まねを美空が暮らしていた家で目にした加藤代表取締役は「生前は母と一緒にテレビでコロッケさんの物まねを見ていました。感無量です。母も喜んでいると思う」と笑顔を見せていた。

　辻村さんは美空が52歳で亡くなった後も、目黒にあるひばり邸の守り神として住み込み。日に3度仏壇に食事をそなえているという。第2弾として、松阪牛を使ったコロッケの販売も予定している。