バッドボーイズ佐田、YouTube成功の裏にテレビでの苦悩 「ショックなことも多かった」
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芸人としての目標は2つ、相方との漫才と1人舞台を続けること
YouTubeが軌道に乗り、人生も変わったという。「ありがたいことに、給料も増えました。昔から仕事は自分がやりたいものしかやりませんし、正直芸人としての仕事量は変わっていないですけど、唯一変わったなというなら、いろんな物を買えるぐらいお金をもらえているということですかね」
「総長系YouTuber」の地位を確立する一方で、芸人としての目標も決して見失っていない。
「僕は生で舞台に立ち続けて、お客さんを生で笑かしていくのが芸人だと思っているので、相方との漫才はずっと続けていきたいですね。あと僕は年に1回、自分で『ひとり芝居』という舞台をやっているんです。1人で1時間半、脚本を全て覚えて、パフォーマンスするライブをやっているんですけど、それがどの仕事よりも一番きついし、しんどい。いつも始まると憂鬱(ゆううつ)になるんですけど、終わった後の達成感プラス成長たるものは自分で感じているので、これは芸人としてやり続けなきゃいけないと思っています」
昨年も「ひとり芝居4」と銘打ち、10月に開催した。地道な活動はファンのすそ野を確実に広げている。
「芸人でもできる人って限られていると思うから、これは本当に僕が誇れるものです。後輩たちに『やっぱりすごいな、芸人だな』と思わせる、かっこよさの部分がひとり芝居かなと思っているので、ずっと続けていきたいと思っていますね」
著書も、そんな佐田のとがった個性が爆発している。「紙で遊べる本」をコンセプトに、ステッカーや佐田の愛車ローレルとハイエースのペーパークラフトが付属している。
「ハイエースとローレルがついているから、お父さんとお子さんで『どっち作る?』なんて話しながら、一緒にはさみでカットしながら楽しめると思う。これを作れるお父さん、お母さんがいるのであれば、子どもはめちゃくちゃ尊敬すると思います」と顔をほころばせた。
□佐田正樹(さた・まさき)1978年9月13日、福岡県生まれ。97年、清人とお笑いコンビ「バッドボーイズ」を結成。ツッコミを担当する。自伝的小説「デメキン」が、映画化やコミカライズされるなど、ロングヒット。YouTubeチャンネル「SATAbuilder’s」で趣味やDIYを楽しむ動画が人気を博し、そのホビースタイルやライフスタイルにも注目が集まっている。
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