つぶやきシロー、1日1個つぶやく今 フォロワー97万人も意外な悩み「スゲー減ってほしい」

「本を読むのも書くのも苦手」と語ったつぶやきシロー【写真:ENCOUNT編集部】
「本を読むのも書くのも苦手」と語ったつぶやきシロー【写真:ENCOUNT編集部】

「書くのは苦手」も執筆業が仕事の柱の一つ 「『来た球を打つ』でいいんじゃないか」

 この本は、書籍紹介サイト「ホンシェルジュ」からの企画提案を受けた形。本のセレクトはどうやったのか。「読みたい本もないから、『いろんな本を送ってください』とお願いしたんです。10~15冊ぐらい送られてきて、読みたい本以外は全部返して、また新しいのを送ってもらうのは、申し訳ないから、その中から3、4冊選んで……ということを繰り返したんです」。

 紹介したのは「できる大人は、男も女も断わり上手」(伊藤由美)、「昆虫はすごい」(丸山宗利)、「おじさん図鑑」(なかむらるみ)、「はじめての不倫学 『社会問題』として考える」(坂爪真吾)、「不機嫌は罪である」(齋藤孝)、「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(増田俊也)など。啓蒙書、心理学、コミック、ノンフィクションと幅広い。

「指南書の新書が多いですかね。目次を見て、気になるところに、“いっちょかみ”しています。小説はツッコみにくいですね。無理やり、文を埋めていたりすると苦手。ちょっとした部屋の状況を長々と説明したりするので、部屋のところはどうでもいいから、早く物語を進めよ、と思ってしまう(笑)」と小説家らしからぬ発言も。

「(今回の著書は)いいのも悪いのも載せているので、コスパがいい。売れてほしいけども、本音を言えば、図書館でもいいから、読んでほしい。これは書く人の総意だと思いますね。『売れたら、印税がどうの、こうの』と冗談で言いますけど、売れても1万部前後というレベルなので、どうってことはない。本屋さんで平積みされていたら、その上にバッグは置かないで(笑)」。

「書くのは苦手」と言いつつ、執筆業が仕事の柱の一つに。「結局、自分がやりたいことと、人が見ていることって、違うんですよね。お笑いの人って、ネタを自分で書いて、要は作・主演・演出、全部自分。それで、つまらなかったら、全否定されてしまう。でも、ほかの業種は違う。お芝居なら台本を書く人、演出する人、演じる人がいる。『自分が全部、自分でやります』じゃなくて、『来た球を打つ』でいいんじゃないか、と。自分で投げて、自分で打ってじゃ、球もそんなには遠くには飛ばない。今回のようなスタイルなら、いくらでも書けるし、自分なりの表現もできるので、またやりたいですね」と、大好きな野球になぞらえた。

□つぶやきシロー(つぶやき・しろー) 1971年3月10日、栃木県出身。愛知学院大学心理学科卒業。著書に「3月生まれあるある」(さくら舎)、小説「私はいったい、何と闘っているのか」(小学館)、小説「イカと醤油」(宝島社)、「つぶやき隊」「みんなのつぶやき隊」「新しいつぶやき隊」(いずれもTOブックス)などがある。

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