ROLAND、「母の日」は唯一主役を譲っていい日 歌舞伎町で上り詰めた男の優しい素顔
タレントのROLANDが母親に「ありがとう」の気持ちをうまく伝えられない人のために、一肌脱ぐ。LINEギフトが今月28日から複数クリエイターと展開する「母の日限定メッセージカード」に名言を提供。ENCOUNTのインタビューでは「思いを可視化することが大切」と話し、自身と同じように母親のために手紙を書くことを提案した。そして、母の日にまつわる失敗談も明かした。
感謝の気持ちは「手紙」で表現
タレントのROLANDが母親に「ありがとう」の気持ちをうまく伝えられない人のために、一肌脱ぐ。LINEギフトが今月28日から複数クリエイターと展開する「母の日限定メッセージカード」に名言を提供。ENCOUNTのインタビューでは「思いを可視化することが大切」と話し、自身と同じように母親のために手紙を書くことを提案した。そして、母の日にまつわる失敗談も明かした。(取材・文=西村綾乃)
今年の母の日は5月8日。「何をしようか……」頭を悩ませている人たちも多いことだろう。そんな中、ROLANDは「サプライズもしますが、事前にほしいものを聞くようにしています」と言った。
「僕の母は、『このバッグがほしい』など、いろいろとLINEで送ってきます。プレゼントって物自体もうれしいですが、選ぶためにかけてくれた時間なども含めて、もらった側はうれしいと感じるのだと思います。子どもが選んでくれたものなら、母親はなんでもうれしいんじゃないかな。僕が最近、母に贈ったのは物ではなくて、歯並びの矯正です。『歯医者は怖い』と嫌がっていたのですが、『1回整えた方がいいよ』と、僕が通っている病院を紹介して、数か月かかった施術がちょうど今日、終了しました。『終わったよ!』とLINEのメッセージが来ていました」
白い歯を見せて、「歯」にまつわる母のエピソードを語ったが、母の日にまつわる苦い思い出も語った。サプライズを仕掛けて、「ガチで喜ばれなかった」話だ。
「10歳になっていない頃、双子の妹と一緒にお小遣い(で貯めたお金)を出し合って、カーネーションの花束を用意したんです。母を驚かせたいと棚に隠しておいたのですが、母がその棚を開けないように、『カーネーションが入っているから開けないで』と口を滑らせてしまったんです。妹はスマートな人間なので、そんな失態はしないのですが、その時の僕は、年齢とIQがイコールなのでは?というくらいの知能指数だったので、バレてしまいました。今も身内が集まると、その話題になります」
中学時代はJリーグ柏レイソルのジュニアユースに所属し、高校は特待生として名門の帝京高に進んだ。「プロになりたい」とサッカー一筋だった少年は、ブラジル代表のネイマール、アルゼンチン代表のメッシらのプレーを見て、初めて挫折を経験した。そして、プロになることをあきらめた。
「サッカー選手になることだけを考えてボールを追いかけていたので、なれないと分かった時はみじめでした。夢も目標もなくなって、自分を嫌いになりました」
約12年の時を経て、ROLANDはLINEギフトによる「母の日限定メッセージカード」に、名言を寄せた。「1年で唯一“この日だけは”貴方に主役を譲るよ」。理由は、18歳の時に「自分で舞台を降りてしまった」悔しさがあるからだという。
「自分の人生の主役はずっと自分なのに、自分の人生をエキストラとして生きている人が多いと感じるんです。何かを決めるときに『世間体が』とか『先生が』とか自分以外の人やことを主語にしている人が多い。僕の、『俺か、俺以外か。』という言葉にも『主役は自分なんだ』という思いを込めています。1年のうち364日を主役として生きている僕でも、唯一主役を譲っていい日が母の日。母の頑張りを称えたいです」