コロナ不倫、探偵が明かす“トンデモ実態” 在宅で「ちょっと走ってくるね」は要注意
在宅ワークで編み出された浮気相手への連絡法とは?
「在宅が増えましたので、仕事中も家にいますよね。ただ、彼女には連絡しなきゃいけないじゃないですか。なので、わざわざのウオーキングとか、ランニングを始める人が急増したんですね。『ちょっとコロナ太りで走ってくるね』と言って、外に出るチャンスをうかがう。それを追っていくと、すぐ近くの公園で彼女に電話をしている。ただ、汗をかいていないと怪しまれるから、最後に家の近所を100メートルだけ猛ダッシュして帰っていく人とかもいます」
コロナ前なら、カムフラージュの選択肢は複数あった。「出張」と称して相手と会うこともできた。しかし、コロナ禍では行動範囲が狭まり、不貞の現場は何げない生活の中に落とし込まれるようになった。「車でいちゃいちゃしている時に、奥様と友人みんなで乗り込んだという例もあります」
パートナーがいるのに新たな出会いを求めるのは、現役世代に限らない。
「最近多いのは、年配の方々の浮気です。60歳以上ですね。時間はあるし、今元気じゃないですか。お金に余裕もある。終活じゃないですけど、最後に花を咲かせたいのでしょうね。カラオケ喫茶に行くと、どこも満杯ですよ」
高齢者はコロナに感染すると、重症化しやすいのではなかったか。「いや、それより恋愛が勝っちゃうんじゃないですか。コロナになって、やっぱり寂しさという部分も出てきたと思うんですよね」
今や夫婦の3組に1組が離婚する時代。人生の楽しみ方が変化しているとはいえ、家で配偶者が何も知らずに待っていると思ったら大間違いだ。その行動はしっかりと記録されている。
数々の現場を目撃し、依頼を解決に導いてきた栗村さんは最後にこう嘆いた。
「本当にいくら良いパパやママでも“出会ったら”終わりなんですよ。子どもがいようが関係ないですよ。悲しくなります」
円満な家庭を望むなら、のちのち後悔しないためにも責任ある行動を心がけたい。
□栗村崇(くりむら・たかし)1972年7月19日、岩手・大船渡市出身。高校卒業後、大蔵省に入庁。その後、運送業、不動産業などを経て、探偵に転職。2005年に独立し、岐阜県各務原市で総合探偵社「シークレットジャパン」を創業。22年4月現在、全国に80店舗を展開している。