俳優の小栗旬が22日、主人公の北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」（毎週日曜、午後8時）について、リモート記者会見を開催した。

　会見では、5月8日に放送予定の第18回「壇ノ浦で舞った男」で平家が滅亡することになる壇ノ浦の戦いを描き、物語が急展開することから改めて小栗が見どころを発表した。

　壇ノ浦では「治承・永寿の乱」における最後の戦いが行われ、平家が滅亡するまでの激しい合戦が行われる。その様子を迫力満点に描いている。

　序盤の見せ場となる壇ノ浦の戦いについて小栗は、「最後にすべてが終わった時、源義経と2人で話をするシーンが印象に残っています。すばらしいロケーションで撮影できましたし、自分たちが目指したものはこれが正解だったのだろうかと悩んでいる部分がしっかりと描かれています」と明かした。

　また、今回の壇ノ浦の戦いが大きな転換点になるとして、「ここを目標にまずは動いていた物語なので、今後どう展開していくのか期待して欲しい」と説明した。

　自身が演じる役について、「ダークヒーローのように言われている義時ですが、18話以降はシビアな決断を迫られる場面が多くなっていきます。北条が生き残るためにやったことが結果として残忍なものになっていくので、そういった部分も見どころになっていきます」と話した。

　壇ノ浦の戦いで大活躍する義経を演じる菅田将暉に関しては、「大河ならではですが、菅田のほうが年上の設定なんです。その辺は変わっていて面白いですね。菅田の印象はいままでと違う存在感があります。現場で悩んでいる素振りもないので、底の知れない人だなと改めて思いました」と評価した。

　最後に撮影の裏側として、SNSなどで話題となった俳優の佐藤浩市が演じた上総広常の壮絶な死に関して、「これまでになくピリッとしたムードの中で撮影は行われました」と明かし、さらに「宮沢りえさんと、いろいろな人が演じる大河ドラマって面白いよねと話をしました。台本をもらって、僕じゃなければこの義時になっていないし、他の人も同じで俳優が持つパーソナルな部分が役を通して出るんだなと思いました」と明かした。

　物語が大きく動くことになる「壇ノ浦で舞った男」は、5月8日午後8時より放送となる。